第7話自己紹介

「それではわしから、コホンッ」


という少し上がっているようなけど、大人らしく見せようとしている声と、「コホンッ」というかわいい咳払いをしてから自己紹介を始める


「わしの名前は、緒紀奈 華弘夜(おきな かぐや)、華弘夜とでも、緒紀奈とでも自由に読んでくれ、歳はだいたい1130歳くらいじゃ、そして、世にはしれていないが一応、魔法と能力の両方を使える、天地者でもあるぞ、まぁ戦いはからきしじゃがの」


「わしの魔法適性は全て、魔法を使える者の中では最低辺の下級、あの女神の正反対じゃ」


さっきまでと違って少々くらい雰囲気が、まぁ仕方ないか、せっかく力があるのにそれは使い物にならないくらいのもの、その上圧倒的に自分より上の存在がいるとそうもなるか


「じゃがその代わり、なんとわしは能力を2つも保持してあるのじゃ、その名も超再生と、不老じゃ」


めっちゃ元気じゃん、さっきまでの悲しげな雰囲気どこいったんだよ、まぁ元気ならいいけどね


「元々は生まれつきあった不老、老いない能力だけの朔月型の天地者だったんじゃが、1000年くらい前、あるやつからイカれた火力の攻撃を受けて、不老からの派生のようなかたちで超再生を手に入れて、いまだ世にいない、朔望型の天地者となったんじゃ」


「ちなみに超再生は、死にたい、もしくは治したくないと思わない限り、どんな傷だろうと、どんな病気だろうと、唾だろうが、細胞だろうが何か1つ残っていればそこから復活出来る能力じゃ」


「これで終わりかのう」


「・・・ああ、それと一応、研究者をしておる」


そう言って、特に問題も起きずに無事自己紹介が終わった


「次は孤月、お主の番じゃぞ」


「はっ、はい・・・私の名前は天紫 孤月(あまし こげつ)、ご自由になんとでもお呼びください・・・と、歳は11歳です」


「い、一応生まれつき能力を使える朔月者です」


「能力は、黒い棘を作る、生やす、動かす能力です、い、一応形状を変えたりもできます制限はありますが、今のところは先を丸くしたりはできます」


「まだまだこれくらいの大きさしかできませんが」


と本当に小さく、自分の指くらいの大きさしかない、黒い棘を作る


「あ、あと、ほんの少しですが、妖術を使えます」


妖術?そんなもの聞いたことない、そう思いながらルナの方を見ると


「私も知らない」


と返してきた、王女様も知らないって、どんな力だよ


「え・・・えっと、妖術は押し合い、破壊力、バフ、デバフ、回復では魔法より上なのですが、東の国にしかない術の上、普通の人間は使えず、しかも一部使える人間でも、特殊なお札がないと使えなく、お札無しで使える種族でも、魔法と比べて発動までの時間が遅いので、本当に極わずかの者しか使っていないので、仕方ないと思います」


妖術、妖術もあるのか、なんていい世界なんだ


「え・・・えっとこれで自己紹介を終わります」


おどおどしながら、震えた声での自己紹介を終えて、よく頑張ったなぁ、偉い

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