第2話メイド登場

「?何も起こらないのか?」


と思いながら周りを見てみると、崖の先端部分に何か、黒い点のようなものが現れている、「なんだこれ」、そう思いながら手下ろし、確認しようとすると、何故か崖の先端近くの部分が急に落ちた


「へぇ〜、あなた能力者だったんだ」


この能力は、研究とか必要そうでめんどい、けど強そう、てか待て、今能力者って言わなかったか、この世界には普通に能力者がいのるのか?


「能力者ってなんだ?」


「?そんなことも知らないの?あなた」


その問いに対してこくりと頷いて返す


「じゃあ、魔法は知ってる?」


「知らない」


「あなた何者?魔法も能力も知らないなんて、本当にこの世界の人間なの?」


う〜ん、どうするか、言うべきか言わないべきか、言っちゃお、多分大丈夫だろ多分


「いや違う、異世界人だ」


「えっ異世界人って本当にいたんだ、初めて見た」


なんか笑顔で考えてる、やばいことする気なんじゃ


「じゃあさ、あなたのいた異世界について教えて、その代わり私はこの世界について教えて上げる、どう」


「のった」


その後俺は覚えている分の地球の歴史や科学、そして沢山の娯楽についてルナにある程度、長くなりすぎないようにしながら説明していき、説明を終えてルナに異世界について話してもらおうとした瞬間


「手を挙げて動くな、動いたら分かっているな」


風の音に少し遅れて、少し低い女性の声が聞こえ、その声と同時に首に冷たい何かが当たる、おそらくナイフである、命令通り手を挙げて、動かないようにする、どうするべきだこの状況、まずはルナを逃す


「逃げろルナ、俺ができるだけ時間を稼ぐ」


「やめなさい!セレー、その人は私の友d・・・いえ、未来の夫よ」


そう真顔でルナが言うと、向けられたことがない俺でも分かるくらい、はっきりとした殺意を俺に放ってきている、この人今刃物を俺の首に当ててるんだよなあ、怖え、とりあえず否定しとこ、嘘だし


「いつ恋人になったんだよ」


「え~初めて会ったときに告白してきたじゃん、そしてそれに私「はい」って、一番伝わりやすいやつで応えたのに、私とは遊びだったのね」


「きーさーまー、よくも私のお嬢様を、悲しませてくれたな」


やばい、声を荒げるとかそこらへん全部すっ飛ばして、低い声で、いかれた殺意飛ばしてきてる、やべぇ俺死んだ、これがおわたってやつか、ああ異世界ライフ少しは楽しみたかったな、せめて最後に何かいうか?


「ぷはは、冗談よ、その人は、そうね、友達とか、仲間みたいなものよ、だから離れなさい、セレー」


「そうでしたか、失礼しました・・・」


「師走 仁志、仁志でいいよ」


「仁志様」


何とか誤解が解けたようでよかった、しなないですんだ


「じゃあ、教えてくれこの世界について」


「ちょっと待ってね、セレーあれを出して」


「あれ?」


「かしこまりました」


そうセレーが応えると腰につけている小袋から大きい鞄を取り出し、鞄を開けて何か準備をする


「えっ、なんで指くらいのサイズの袋からアタッシュケースみたいな鞄が出てくるんだよ」


「セレーも能力者なの、能力は収納、動物じゃなければどんなものでも収納、保存可能な能力なのよ」


「へぇ〜便利」


「準備完了しました」


話しているうちによく分からないものの準備が終わっていたらしい、怖くね


「何やるの?」


「能力診断、その人の能力がどんなものかとか、基本の使い方とかを教えてくれるの」


「どんどん便利りなものが出てくる」


「では始めますね」


「はい」


と応えるとセレーに腕を引っ張られ、湿った布を少し当てられて、注射器を刺されて血を取られて、その次なんか棒みたいなものに息を吐かされた


なんか二つ目アルコール検査みたいじゃなかった、まあそんなわけないか


「0.35mg、めっちゃアウトです。仁志様」


「えっ、アルコール検査だったの?」


「冗談ですよ」


真顔で言わないで、めっちゃ怖い


採取した血を何も入っていない試験管に入れ、息を吐いた棒を血につけて、別の試験管に入った黒色の、ぼこぼこいってる液体を少し入れて、さっと少し古そうな紙にかけると、だんだん文字が浮かび上がってきた


「完成です。どうぞ」


紙を受け取り読もうとするが、読めないな、予測すらできない、いったいどうすれば


「ああ、セレー、仁志は異世界人らしいの、だから説明してあげて」


「はぁ、そういうことは早めにおっしゃってください、仁志様」


「えっ、これ俺が悪いの」


「はい」


「まぁいいや、それでどうすればいいの」


「右下と左下の角を持って」


「我が力を示せ、古より全てを見て、全てを感じてきた者よ、その知恵、その能力(ちから)を見せよ、賢者の用紙よ」


「と詠唱してください」


これは、かなり難易度が高いが、くそ、覚悟を決めるしかないか


「我が力を示せ、古より全てを見て、全てを感じてきた者よ、その知恵、その能力(ちから)を見せよ、賢者の用紙よ」


詠唱を終えると、いきなり用紙が光だし、頭に情報が流れ込んでくる


ふむ、俺の能力は・・・

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