黒歴史とは心のささくれ
うめもも さくら
私の歴史はアホな感じで真っ黒です
うめももさくら(ペンネーム)は、基本的にはアホなのです。
心の中にある履歴書や、うめももさくらの歴史の書を覗いてみても驚くくらい自慢できるものがないくらいなのです。
逆に、アホな歴史はいくらでも、泉のように今でも湧いて出てきます。
たとえば、あるホテルに宿泊した時。
あれは、温泉から部屋に戻る途中、床が雨で濡れていたところがあったんですね。
私はその時、私を含む三人で行動していたので、床が濡れていることにいち早く気づいた私が、二人に足元を気をつけるように言いました。
そして私が真ん中にいて、腕を組むようにそこを通り過ぎました。
「スリッパが濡れてしまったから、これからも転ばないように気をつけようね」
と言った私はほぼ残像。
ズルッ、スパーーンっ!!
とバレリーナびっくりの開脚を見せました。
幸い、私と腕を組んでくれてた二人は体勢こそ崩しましたが転ばず、笑いながら二人がかりで私を立たせてくれました。
その後もなんやかんや楽しい旅行でした。
あの時のうめももさくらにケガがなかったのは、まだ、若かったからと言わざる得ません。
今転んだら、確実に足の骨を折っていた……そんなお話でした。
こんな風にうめももさくらはアホなのです。
うめももさくらもびっくりのぽかをやらかす時もありますし、これは自分じゃどうしようもなかったよね?という、神がかった地獄のピタゴラスイッチが発動し、巡り巡ってとんでもないアホな結果になるパターンもあります。
そんなアホ満載の黒歴史パニックのうめももさくらの歴史の書から、うめももさくらが今でもトラウマ級の黒歴史をご紹介いたします。
この事件から、うめももさくらは紙に記入する時、細心の注意をするようになりました。
これは、うめももさくらが若かりし頃、学校のテストでの出来事です。
私はその時、テスト勉強と同時に妄想欲望満載の執筆活動を繰り広げていました。
テストと薄い本の即売会のどちらも、期限が差し迫っていたからです。
私はいつもなぜ、こう、期限が迫ってからの方が動きが良いのだろうと、ていたらくな過去の自分を戒めながら手を動かしていました。
どうにかこうにか、どちらも終わらせると時刻は朝の5時。
翌日、というかもう当日ですね。その日の朝にはテストがありますから、仮眠程度の就寝となりました。
遅刻することなく学校に行って、まぁまぁの手応えのテストを終わらせて、帰ってきました。
その後、地獄が待っているとも知らずに。
数日後、テストを返される時。
先生が、一人だけこのクラスにいない生徒がテストを受けていたようだ、と生徒みんなの前で笑って言いました。
そして、先生はそのクラスにいない生徒名を読み上げました。
「うめももさくらぁ、って誰だぁ?」
はい、私のことですね。
こんな苦い出来事でした。
うめももさくらは、当時のペンネームは違うものを使っておりましたが、テスト勉強と執筆活動を同時進行していたせいだったんでしょうね。
テストにガッツリ執筆活動中に使用しているペンネームを書いてやんの。
それを担当の教師がわざわざ生徒みんなの前で堂々と読みやがった。
八つ当たりや逆恨みと言われようが、今でも許してねぇからな!あの陰湿教師め!
生徒の人数なんてそんな多くないんだから、そのテストが誰のものかなんてわかったはずなのに。
何も言わずに返却してから、個別に注意してくれればあんな顔から火がでる黒歴史にはならなかったはずなのに。
そして、妄想欲望満載の薄い本をうめももさくらが書いていることを、やはり何人かのクラスメイトは気づいていたようでした……。
けれど、それを言いふらしたら、知っている自身も同類とカミングアウトすることになるし、うめももさくらが可哀想すぎて誰にも言えずにいたと後に数名の方から語られました。
別に、カミングアウトというほどのものじゃないですけどね!悪いことしてるわけじゃないし、誰かを貶めているわけでもない。
ただ大好きなものにたいして真っ直ぐで、欲望に忠実で、想像力が豊か過ぎて、それを書く行動力も高過ぎるだけで!
さぁ、この黒歴史はどうでしたでしょうか?
黒歴史ってまるでささくれのようですよね。
不意に思い出したように痛くなる。
黒歴史の場合、痛々しくて恥ずかしくて死にそうになる効果付き。
もはや、ささくれでしかない、うめももさくらの歴史の書は、恥ずか死の効果がありますので厳重に閉じておきましょう。
こんな私ですが、これからもおつきあいいただけたら幸いでございます。
これからもよろしくお願いいたします!
黒歴史とは心のささくれ うめもも さくら @716sakura87
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます