第14話


山本は、国内にある数ヶ所のステーションホテルの一室をアジトに

仕事に応じて、生活拠点を変えながらここ数年は生活している。

体を鍛えるための、筋トレを終えてシャワーを浴びようと

バスルームに向かっている所に、着信があった。

この着信は、直ぐに切れた。

切れて直ぐまた、次の着信がある。

これもまた、すくに切れた。

切れて直ぐまた、次の着信がある。

今度の着信には、3秒間を間を、空けてから出た。

しかし、電話の内容は録音された、電子音が標的の氏名を告げる

だけの短い内容のものだった。

シャワーを浴びた直後の電話だった為、身支度を整え、上等でない

スーツを身につけて、部屋を出た。

まず、今泊まっているホテルの受付に行き、部屋の鍵を返す時に

「えっと~。僕に何か届け物はあるかな?」

「はい。鈴木様。御座います。」

「ありがとうございます。」

っと渡されたのは。小包みだった。

ホテルの受付近くにあるレストランで朝食を取る為、移動した。

朝食はパンに、コーヒーと軽めにする事にしている。

そのレストランで、朝食を取りながら、先ほど、受け取った小包を

開けた。

小包みの中身は黒縁のメガネだた。

レストランの店員に頼んでおいたスポーツ新聞が、朝食を終えた

山本のテーブルに届けられた。

スポーツ新聞を広げ小包みの中からメガネを取り出し掛けた。

出勤前といった感じだ。

しかし、実際はメガネのレンズ部分に標的のプロフィ―ル、全身の写真、

勤め先、住所、所有車から、交際相手、部屋の間取り、など有りと

有らゆる標的とする人物の事柄が、右のレンズに文章で、

左のレンズには映像や写真でスクロールしている。

気になる画像や、頭に焼き付けておきたい事柄などは、メガネのレンズと

レンズの間で指を上下させる事でスクロールしていたものを巻き戻し、

一時停止、早送りと操り、画像をアップで見たい時には左のレンズの淵を

<チョン> と指で突く事で左レンズでしか見れていなかった、画像が

両目で見れるようになる。

今回の殺害依頼の相手の情報の、確認をしながら、スポーツ新聞を

隅から隅まで読み込んふりをして、時間を作った。

地方都市のこのホテルは、駅に近くそろそろ駅周辺が通勤通学などに

よって、騒がしくなってくる時間帯だ。

今回の標的は、都内に滞在する事が多い事がデータとして届けられて

いたので、この地方都市からその足で、新幹線に乗り都内に向かった。

都内中心地にある駅に着くと駅近くの有名ホテルに今日は宿をとった。

有名ホテルでチェクインを済ませると、ホテル裏にある公園を横切り、

弁護士会館、東京高等裁判所、警察庁、国土交通省を横に見て

国会議事堂横の国立国会図書館に向かった。

図書館ではメガネのデータに無い、標的の事についての事柄、

記事なども調べた。

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