第9話

室内には大きい冷凍庫が1つ、冷凍庫が2つ置いてあり、フロアーには、

毒を持つ昆虫を飼育する為の、レプロゲージがずらりと並べてあった。

冷蔵庫から飲料水を取り、ゲージの中の毒蜘蛛や毒蛙の様子を

見てから、この部屋を出た。

竜が今、取り組んでいるのは、図書館で昆虫の毒に関する本を読み漁り

仮設住宅郡の一室で、組み合わせを変え調合する事で、気分をハイに

する粉もしくは燃焼させることで、そういう効果のあるガスなどを

発生させる事が出来ないかを、研究していた。

その研究をしている部屋がシャワーを浴びた部屋の表面の部屋だ。

その部屋の中には、ビーカーやシャーレなどの実験に必要な道具が、

置かれていた。

そこで、竜は3時間の間、実験と観察を行ない、部屋を出た。

次に向かった、部屋はエアロバイクのある部屋と寝室に使っている部屋を

2部屋通り過ぎて植物を栽培している部屋に入った。

この部屋には、コカが栽培されおり、竜の貴重な収入源である。

部屋に入って、水溶栽培されているコカの苗を一つずつ見て周り、

少なくなった水溶液を補充したり、収穫可能な物から採取して、

部屋を出た。

この部屋の正面の部屋で、精製に必要な量が集まるとコカインに

精製した。

この部屋は、コカインだけではなく、日本ではまだ出回っていない薬の

( X3 )という名の錠剤神経麻薬もここで精製していた。

また、この部屋ではコカインを小さな包みに詰めたり、X3を小さな瓶に

詰めたりするなども、この部屋で行っていた。

竜が使っている部屋は、8部屋あり、その全ての部屋の窓に黒い

目張りがしてあり、太陽光発電が出来る薄いソーラーパネルで部屋の

内部が見えないようにもしてあり、わずかだが電力も確保していた。

それだけ、薬物の保存と栽培には電気が必要なのだ。

薬物を売る所は大半は1日の大半を過す図書館が多かった。

図書館での取引の時には、隅の机に座り研究している事柄の本を

壁側に積み、1冊の本の題名が壁を見た時に、見えるように

置いてあった。

コカインの時はCで始まる頭文字の本を置いた。

X3の時は、Xで始まる頭文字の本を置き、物が無い時や、同じ人間が

数回続けて接触してきた時などはそこに、本を置かずに本を読み漁るか、

壁側の席には着かない様にして本を読んだ。

薬はあるが、図書館では売らなかった日などは、定食屋で夕食をせずに

ファーストフードなどで早めの夕食を済ませて、駅の掲示板に

書き込みをして、コインロッカーに、その物を入れロッカーのキーを

持ち、掲示板に、書き込んだ場所が見えるコンビニで、様子見守った。

掲示板には”X○○○。1人で会いませんか”と、書いてありXは薬物を

表していてX3の時はXと、コカインの時はCと書き、XかCの次にくる

言葉が場所を、会いませんかの前にくる人数が、金額といった具合だ。

竜が、待ち合せに選ぶ場所は、図書館から地下鉄で数駅行った、

地下鉄の出口などを使った。

地下鉄の出口が、見渡せる場所には、大体コンビニがあり、そこで、

立ち読みをして待った。

大体30分もコンビニで立ち読みをして過すと、辺りをキョロキョロと

忙しく見て、落ち着きの無い人物が現れる。

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