第8話
竜は、ハンガーで、加工され扉を閉める前に今、通り抜けて来た穴に
セメント柄の壁紙を掛け扉を閉め仮設住宅郡に入った。
仮設住宅郡はワンルームの平屋が規則正しく並んでいて、
その中心部分には何室かの部屋を竜は使っていた。
しかし、この仮設住宅の中心部に到達するには、通りに巨大コンテナを
置き巨大迷路の様になったアパート郡内をくねくねと進んでやっと
到着する事ができる作りにしてあった。
住家に帰ってきた竜は、まず図書館を出てから公園で日暮れを待ち
迷路をくねくねと歩いてかいた汗を取り去る為に、入浴と着替えなどを
するのに使っている部屋に、入った。
竜は用途に応じて部屋を使い分けていた。
ここの部屋では、備え付けのユニットバスで入浴をし、部屋一面には
1年を暮らすのに十分なほどの洋服や下着などが置いてあった。
ユニットバスでシャワーを浴びパンツ一枚で、この部屋の斜め前に
ある部屋に今まで着けていた服と下着を持って入った。
この部屋には、洗濯機とエアロバイクの様なものが置いてあった、後は
洗濯物が干せる様になっている。
この部屋のユニットバスには、雨水が溜めてあり、蛇口からは
ドボドボと、水が垂れてバスタブには水が溜まっていた。
竜は洗濯機に洗濯物を投げ入れ、バスタブからバケツ3杯の水を
注いで、洗濯機のスイッチを入れエアロバイクに跨った。
スイッチを入れた洗濯機は、洗濯物の量を自動で感知して、適量の
洗剤の量を投入しくれる最新機器を置いていた。
洗濯機は少し回って急に止まった。
洗濯機が止まってから、竜はエアロバイクを漕だした。
このエアロバイクで自家発電する事で、竜が寝るまでの4~5時間の
電力を確保するためだ。
コンテナの上に設置して、1日に必要な電力を確保しているが、必要な
電力が確保出来るまでは、エアロバイクを漕いで電力を確保している。
洗濯自体は20分で終ったが,残りの時間は公園のベンチでは、まとまらな
かった事などを、エアロバイクを漕ぎながら考えた。
今年の夏は、日差しは強いが、風は無く、池の近くのこの仮設住宅郡でも
そよ風程度しか、風邪が吹かず風力発電機の下に太陽光発電を、
取り付けて通りを塞いでいる、コンテナの上に風力発電と太陽光発電を
設置して、1日に必要な電力を確保しているが必要な電力が確保
出来るまでは、エアロバイクを漕いで電力を確保している。
洗濯自体は20分で終ったが,残りの時間は公園のベンチでは、
まとまらなかった事などを、エアロバイクを漕ぎながら考えた。
バイクを漕ぎ終え、汗をかいたのでバスタブに溜まった水を被り
洗濯機から洗濯されたばかりのタオルで、体を拭き、そのまま
他の洗濯物と一緒に室内に干した。
外に干さないのは、いくら交通の便が悪いこの仮設住宅郡でも、
空から洗濯物が見えればそこに、人が住んでいる事が
分かってしまうからだ。
竜は洗濯の部屋から出ると、洗濯の部屋の正面の部屋に入った。
ここには、冷蔵庫と冷凍庫が置いてあり、冷蔵庫には飲み物や
軽い食料などを保管してあった。
冷凍庫には、猛毒を精製し液状にして瓶に詰めてある物や、空気と
反応すると有害なガスを発生する液体などを、保存していた。
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