第5話

の距離そこに追いつくまでの確認するために小さなモニターを指先で

操作していた為しばらく、2人の間には会話や意思をつなげる仕草などは

無かった。

鉄は、サンドイッチを食べ終え、トレイの横に添えてあるナプキンで口を

拭き、心に話し掛けた。

鉄は水平線に視線を向けたまま

「で、ここまで離れないと話せない。

勿論、盗聴もされたくない話って何なの?」

{すみません。こんな所まで連れ出してしまって。}

{今、追っているのはコンテナタンカーなのですが、コンテナタンカーの

積荷の事と、先ほど話されていたキムの事でお話があります。}

「2つもあるの。」

「じゃコンテナの積荷を確認するって話から聞こうか。」

{はい。}

{今、追っているコンテナタンカーの中身はあちら側が慢性的に不足して

いる野菜の缶詰とキムチそれと日本製の絹です。}

「キムチと絹!?。」

驚いた鉄は、思わず声を出してしまった。

{はい。}

話の腰を折られた形の心は鉄の言葉の続きを待ったが鉄が(すまん)

という風に、咳払いをしたので話を続けた。

{あれだけの大型タンカーの全部が缶詰のキムチと絹だけでは、無く。

その内の1割りか2割りのコンテナには銃をばらして缶詰の中に詰めた

コンテナを混ぜてあります。}

「日本側で銃を売るのか?」

{売るわけではありません。}

{日本側では注文を取り付ける為に、見本となる銃を置き、気に入って

もらえた銃を海外で取引します。}

「なんで、銃の持込むのが難しい日本側でわざわざやるんだ。」

「ソウルでも、それこそプサンの緑色跡のナイトクラブでもできるだろ?」

{やる分にはやれます。設備投資も少なくてすみますし。}

{しかし、それは売る側の都合です。}

{買う側は、安全を確認したがるものです。

ソウルやプサンではいつ他の勢力に襲われるとも分かりません。}

{現に我々でも、資金力が少し付いて来ただけで、他の勢力から

突かれているくらいです。}

{そこで、持込みの難しい日本側で商談して、受け渡しは海外で行なう

様にすれば、今の年間の利益が1ヶ月で入ってくるのも夢では

ありません。}

「それと、今私の頭の中だけにある計画を実行できれば、年間の売り

上げが一週間で、稼げてしまう事も計画中です。」

「車の中で組織の人間がやられったって聞いた時には、あの計画が

3年先に延びると思ったが、上手くいけば来年には、次のステップに

進めそうだな。」

「っん?。っで、キムの事ってのは?」

{はい。}

{キムなんですが。車に盗聴器を仕組んでいるかもしれません。}

「はっ。?襲われたのもキムが、情報を漏らしているから?って事」

{結果的にそうなっているのか、他勢力に脅されて情報を漏らしている

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