いつも傍にいるよ

 君と話していよう

 いつも寂しそうに目を伏せ

 不貞腐れた君へ

 桜の花弁が舞い落ちし月に

 薬を授けよう

 蓬莱の玉璽を身につけ描いた伝承を

 その身に宿し

 君へ送ろう

 深く空気が澄んだ朝に

 保ったまま身体の形が変わらない様に

 濃度を保ったまま

 柔らかな陽光に支えられ

 薫風が撫でる

 その時、僕がいるよ

 あの光差す丘の上で

 君は手を振ったね

 覚えているよ

 せめて僕が、生きている間は

 僕の腕は生きてくれと祈った

 

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