第25話 Last Stand ― 最後の戦い −  死闘 その三

「扨、各々方、いざ、眞劇の幕は上がった。四億超の帝国軍も夢幻、前座に過ぎぬ」

 端麗な顔を冷厳に凍らせてアンニュイが言うと、ジョルジュ、アッシュール、イシュタルーナ、ラフポワの五人が集まる。イユとアヴァがイリューシュの傍に控えた。

「これを喰らえっ!」

 五人がメタルハートに向かって大統一を撃つ。太い光のミサイルは垂直に構えた『リャマ・ネグラ』に弾き返された。

 メタルハートは嘲笑いつつ、傲然と宣う、

「今日こそ絶世なる究竟窮極空前絶後の眞なる戦い、さようにあればこそ我もまた、我が眞究竟眞実義を示めさん」

 全身の怨霊が強く濃く現象した。

「今日のこの〝聖〟なる日のために温存しておいたぞ」

 ギナカ、ダルジェロの父の怨霊、その苦悶の表情がくっきりと浮かび上がる。

 だが、ダルジェロは意志の力を統合してレジストし、はっきりと言う、

「僕らの生きている姿もこれと何が変わるであろうか。人を恨んでは苦しみ、その苦しみから逃れ解かれるために恨みを晴らそうとする。人は幸せになりたい。恨みを晴らすために憎み憤る魂の根源には、生存が在る。

 恨みを晴らすことを、僕は否まない。正しいかどうかは知らない。ただ、否まない。

 だが、すべてを赦すことは悪を赦すことではない。悪を赦さないことを赦すからだ。

 どっちつかずの中道・中庸でもない。どっちつかずを非難し、拒否し、悪と見做すことを肯定するからだ。つまり、唾棄し、罵倒するからだ」

 その時、「あっ!」

 思わずエルピスが声を上げた。魂魄も牽き裂けるかと思われる現象が立ち上がる。

 メタルハートの身体が放つ怨霊のなか、彼女の家族があらわれ、身を裂かれてその苦しみ、恨みから生々しい怨霊と化す経過が繰り返された。

「貴様、ジン・メタルハート、絶対に赦さない」

 激越な憤りが全身から噴出する。止めども尽きぬ噴火のようであった。メタルハートはせせら笑っている。

 ジョルジュは静かな炎を湛えていた。心を亂して敗北しては、本末顛倒と思うからである。逆にエルピスはダルジェロやジョルジュの心をも慮り、瞋りを滾らせ、氾濫させる。

 ジョルジュが『太陽の弓』でギナカの怨霊の顔に向かって矢を放つ。

「死霊と化して怨むもののふなどに縁はない」 

 ダルジェロもまた、『死を齊しく生と觀じ、生を死とぞ睿らめる』という、甚深究竟の瞑想を試みる。

「生死が事実として在るか否かを確かめる術はない。〝事実〟という在り方が僕の想うような〝事実〟というものであるならば、それは差異のない、無色透明、無味乾燥だ。

 死を死たらしめ、生を生たらしめるものは受想行識であって、実体ではない。すべての事実が無色透明ならば、死も同様だ。ならば、死を死たらしめるものは死への恐怖だ。生きたいという渇望だ。それが生存だ。死への恐怖とは生存だ。生存が死への恐怖だ。

 もしそうならば、死のイデア・本質は存在しない。

 従って、死は死であって死ではなく、生は生であって生ではない。色即是空、空即是色とも云われるゆえんだ」

 崇高なる燦めき、さやかかろらな光、すみあけし、きよらあきらかな浄火の、すがすがしき煌めき、聖の聖なる蒼白き光明、時折、太陽のごとく赫奕。その睿らかさに怨霊たちは救われ、苦が寛解し、世俗の価値観を超え、解脱した。

 動揺も見せぬメタルハートは、

「ふ、さもありなん。このようなこども騙しが貴様らに通用するなどと期待してはいなかったわっ。ふぅぬううううんっ」

 ジン・メタルハートは臍下丹田に息吹を込める。黒い霧のような瘴気が立ち込めた。

 全身に悪辣な氣を籠らせ滾らせ、生存の根源的な力である破壊衝動的な、全方向的無差別な、無方向的な無明の、闇雲な全否定を爆裂さす。

 それは凄まじく、普くつぶさにすべてを否定する。際限(タブー)はない。すべてを否定するおのれをすらも否定し、餘すことがない。全網羅の否裂である。否定ということじたいをも超越的に否定し、それゆえ、すべてを否定せず、全肯定にすらも至る。されど又、それすらをも否定し、すなわち、全部ではなく、一部をのみ否定とするということになる。或いは、一部をのみ肯定する。又それをも否み、一切否裂へと還り咲く。メビウスの環のような解決不能の未遂不收、無餘依涅槃、死という空絶絶空(空は絶する(ゆえに)空を絶する)の眞骨頂である。儼なる狂裂の非情無味乾燥なる〝現実〟である。

「儼なる死よ、死の前には無すらもない。死すらもない。非じたいである死よ、眞究竟眞実義なる儼死ぞ」

「ぅぐっ、ぅぬぬっ」

 高い精神性を持つ裂士たちも、有餘依涅槃(呼吸など最低限必要な生理的欲求を残す)にあり、無餘依涅槃には至れぬからである。無意識下の大海から籠もれ上がる生存の大浪に囚われ、喪魂する。神威で護られたイユやアヴァやエルピスたちも昏冥に封ぜられた。

 ただ、イリューシュのみが不幸にも、聖イヴァント山の絶壁に刺した時のように、『龍肯の聖剣』を大地に刺して柄を握り、しがみつくよう踏み留まって歯を食い縛り、生きるに耐えられぬ絶望に顔を歪め、しかし、立ち、足を前に一歩、また一歩。振り向かず叫ぶ、

「イユ、アヴァ、ダルジェロ、イシュタルーナ。眞咒をやってくれ。頼んだぜっ」

 命を絞って氣を糺し、魂魄の奥の宇宙に届くほど絶叫するも虚し。四人は喪魂していた。 

 しかし、イリューシュの魂の宇宙炸裂を受けた『龍肯の聖剣』は燦々と赫奕し、光爆を奔裂させる。龍の肯を以て非を無みし、非を非するものなく、非は肯んじられた。メタルハートはいよいよ絶非に奔る。自在に身も裂き砕き天翔躍り狂う狂瀾炸爛、大狂奔裂であった。何もかもが喪われ、絶空すらもない。すべてがぶっ飛ぶ。イリューシュは膝を屈す。だが、狂絶は却って平常へ還る。確固たる存在へ。聖剣のリアルな実在へ。

 そう、聖剣は存在する。イリューシュもいる。滅び崩れかけながらゆらゆらゆっくり立ち上がった。虚な眼で見上げる。ジン・メタルハートが傲然と胸を逸らし、聳えて睥睨していた。その手には血まみれに死したアヴァの生首。

「ふふ、こいつには何万年も苦労させられた。遂に斃したわ、ぐふふふ」

 尠し離れてイユが頭から血を流し、朦朧とした状態で倒れている。裂士たちは殆どが斃れ、屍のよう。ダルジェロの姿は何處にも見當らない。エルピスも。再び怒りが噴火し、

「てめえっ、何てことをしやがるっ! ちくしょうっ、てめえっ!」

 勝ち誇って爛々とギラつくメタルハートのまなざしは殺戮に燃えていた。

「喚くがよいわ、我を滅ぼす限り我は強くなる。理もなく、義もない。モノの凄絶が勝つ」

「けっ、俺だって、ケチな物質だぜ」と吐き棄て、剣を天に衝き裂叫、「ぅらっ」。

 再び奇蹟が起きた。イリューシュの声が無意識最深層にまたも届いてアヴァやイユの眞咒がなくとも、超えて炸裂し、非にも肯にもあらぬ未遂不收、究竟の絶対非=絶対肯なる平常が神雷霆のごとく墜ちて直撃し、メタルハートとても耐え得ず、震撼する。 

 イリューシュ本人すら予想しなかった結果に躬ら驚き、「何てこったあ」と呆れつつも、瞬を置かず、縦裂し、メタルハートが眞っ二つ。

「ぐゎあああああああああああああああああっ!」

 しかし、「う、何なんだ、てめえわッ!」と絶句する、信じ難い光景を見た。

「ふぬぬぬぬぬぬううぬっ」

 裂けた肉が再び結合し、甦る。その兇暴はさらに増して見えた。斃す(非する)ほど、非の相乗によりメタルハートの否定性を増強させるのである。非の超絶であった。非が非を否みて非性を桁違いとする。

「ふわっはっはっはっ、肯定されれば増大し、否定されれば強剛になる。非にも肯にもあらぬとて、それまた非の究竟なり。さればこそ、もはや我が勝利しかあり得ず。非の勝利」

 メタルハートはむんずとイリューシュを爪でつかみ、牽き裂く。「うぎゃあああ」

 彼の断末魔の叫びが朦朧としていたイユの意識を覺醒させ、彼女を此處に現存させた。

「いやああ、イリューシュ!」

 悲痛な叫びで絶望に我が躬をも裂くかのようなイユ。だが、噴血の飛沫の柱を上げてイリューシュが牽き裂くる瞬、裂かれた身内から新たな狂爛熾眼の修羅が殻を脱ぐよう、さなぎを破る蝶のようにあらわれて哄笑、狂喜亂舞し、メタルハートを喰らい尽くし、狂ったよう咆哮して聖なる蒼穹に轟かせる。それは又、儼なる深淵、永遠の沈黙であった。

 

 無意識下から湧く生存に囚われていた意識が明晰なる生命への魂として甦り、裂士たちの存在も朧ながらも現象し始める。最初に眼に入った光景が喰らい尽くされようとしているメタルハートと、イリューシュに似た修羅の大咆哮であった。

「勝ったのか? いったい、これは。あれはイリューシュか?」

 アンニュイすらも戸惑った。ユリアスもわからず、

「わからない、いったい、これは」

 その上にさらに信じられぬ光景が。イユは叫ぶ。

「あ、うそっ、ああっ!」

 狂おしき修羅イリューシュが突然、

「ぅぐわあああっ、ああああああああああっ」

 苦しみに叫ぶ。叫ぶ口の開きは口角に止まらず、耳までも、喉までも裂け、胴体をも眞っ二つに牽き裂けた。その牽き裂けたところから噴く血の噴水とともにメタルハートがイリューシュの躬を裂き破きあらわれる。その顔に悍ましい嘲りの笑みを泛べ。

「だめだ、メタルハートだ、あゝ、何ということか、無限に不滅か」

 アッシュールの絶望の声。

 それを聞くメタルハートの激烈な哄笑、八つ手を顕現させ、円舞させる。

「ぐゎっははははっ、超絶っ、超絶っ、超々裂絶っ! 躬らを噛む蛇、無限環、我こそ眞究竟眞実義なる超絶非非非非なるぞや」

 ジョルジュが蒼白となって、

「伏せろ、また來るぞ」

「ぅらあああっ」

 メタルハートが喉も躬をも裂く大絶叫をした。


 言語を絶する世界が再度、狂出する。

 死は非非非非(ひにあらずあらずにあらじ)。絶を絶し、叛くに叛き、異に異なり、互いに互い、逆に逆する。おのれをすらも喪い、負(マイナス)の負(マイナス)(正(プラス)にあらず)なる超絶の負(マイナス)へ、無すらも死絶す儼死へ、空をも絶する絶空を非し、非絶空。非絶空をも絶し、絶非絶空。それすらも非し、非絶非絶空。それをも絶し、絶非絶非絶空。

 ありとしあらゆる特性を無効化し、無をも、無効じたいをすらも無効化し、一切の特性を剥奪する眞の透明。ただ、現実。只管現実。ただ、ただ、現実丈しかないという、無味乾燥。現実とふ只唯惟爾焉(ただこれたるのみ)。

 無ではない。それが無である。ないことが無である。人は無を知らぬ。それが無を知ることである。 

 全非。非をも非して非たらず。しかれども、非非をも非し。非非非をすらも非し、非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非非をすらも非し。無限旋律。

 かたちなきといふかたちもなき。されば、今此れこの瞬。かたちなきがゆゑ、萬事萬物萬象全並行宇宙一切異世界はあり。

 全網羅なり。ありとしあらゆる一切すべて何もかもをすらも、無法に無際限に、見境もなく理不尽に、網羅する狂裂なる一切網羅、全網羅。非網羅をも網羅し、一部のみを網羅することをも網羅する。全網羅し、かつ、一切を網羅せぬ非網羅をも網羅し、かつ、一部を網羅する一部網羅をも網羅する。それのみにあらず。

 一部を網羅することのみして、全網羅、及び全網羅せぬこと、すなわち、非網羅をせず。をせず。非網羅をのみして一部網羅、及び全網羅をせず。

 これ完全なる全網羅。かたちなき網羅ゆゑ、これを爲す。かたちあるはこれを爲さず。

 すなわち、全肯定なり。全否定をも肯定し、一部否定・一部肯定をも肯定する。一部肯定のみを肯定し、他を肯定しない。全網羅に同じく過剰なる自由なる哉。

 絶空なり。空に非ず。存在に非ず。いかようなるかたちもなき哉。かたちなきとふもかたちなりけり。いかようなる観も解をも得られじ。それを解さむとするに知覚及ばず、意識能わず。未遂不收なり。無際限解放ゆゑ、却つて瞬今隹是爰焉(いまこれここ)なる哉。無際限網羅とふは又、唯一網羅丈なるを網羅す。一事象にしかず。唯一にて悪しからむ由なしとふ哉。自由狂奔裂のゆゑん。

 すなわち、刎頚の逆さ磔、眞(非業之死)、孑然たる空き缶、無餘依なる涅槃、龍のごとくに偉(おお)いなる肯。あまりにも途方もない自由奔放自在無礙狂裂、超絶超越なる齋(いつ)く稜威(いつ)き『死といふ儼(いつ)』。



 どれほど時が経ったか。

 だが、その無味透明たる窮極極限の〝恐るべき荒野〟に一人だけ立つ。何千年も厳しい銀嶺で風に吹かれて切り裂けたきれのように。

 異逆なことだが、ポジ・ティフのように。

 双眸が煌々と耀いていた。肩で息をし。それでも、今ここにじぶんしかいないと覺り、時の経過とともに尠しずつ、おのが勝利を確信し、嘲笑う、

「ふふ、我が勝利なり」

 だが、唐突に声が響いた。

「つまり、お前の負けだ。お前の勝ちは負けでしかない。非の勝利は敗北の同義語さ」

 ダルジェロが存る。メタルハートはおのれの眼を疑った。

「なぜだ」 

「なぜ? 存在は狂裂だ。いわれはない。普通(あたりまへ)、平常(びようじよう)さ。ただ、現実。未遂不収(みすゐふしう)」

 ゆっくりと歩み寄る。光輝する聖なる炎のように。怖れはもはやない。

 だが、メタルハートはダルジェロが独りであると見ると、餘裕を取り戻し、さも可笑しげに嘲りを泛べ、

「ふ、何をバカな。狂ったらしい。お前しかいない。存在への直截の勘が我に告げる。お前は独りだ。他にいない。独りしかいない。お前は独りでは勝てない。口舌の徒よ」

 眼を剥き睜き、凄まじい形相で迫る。


 ダルジェロは咒のようにつぶやいた、

「死を齊く生と觀じ、死を生とぞ睿らめる。されども又、人が躬らの命を惜しみ、躬らの生存に縋り、躬らの無事を祈ることも義しい。だから、僕はここに存る。それが現実だからだ。現実は過剰極まりもなく、存在は無際限すらも超え、躬らを牽き裂きちぎる狂った奔裂だ。だから、存る。

 僕しかいないならば、僕が勝てないとお前は言った。僕独りならば。つまり、お前は躬らによって亡ぶ、躬らの自由に拠って、躬ら望んで自在に滅ぶ」


 その時である。

「何だと?」

 メタルハートは驚いて振り向いた。あり得ない。ダルジェロ以外の存在はまったくなかった。そのはずである。


 だが、現に、現実に、モノで、物質で、背を刺されていた。

「ジン・メタルハート、悪鬼羅刹、地獄に堕ちろ、悪魔めっ、復讐だっ、貴様を、ぶっ殺ぉすっっっーーーー‼︎」

 裂憤の鬼神の叫び。エルピスであった。『龍肯の聖剣』でメタルハートの背を突いている。


「バカな、バカな、なぜ、お前がいる。なぜ、聖剣がお前の手に」

「すべては空よ、私もお前も、お前の力も、ダルジェロもね」

 メタルハートが全非の『死といふ儼』を放つ瞬(とき)に、エルピスは躬らとダルジェロとを空とし、難を免れた。

 但し、空とするとは、何かを変えることにはならないが。

「猪口才なっ、虚しき繰り言、もはや、聞き飽きたわっ」

 籠手で聖剣を打ち払い弾く。

「きゃあっ」

 エルピスはその煽りで飛ばされ、バウンドして気を喪った。メタルハートは焼け爛れ裂けた背なかの大きな傷から青緑の血を噴く。致命傷に見えた。


「ふ、見よ。在るは力だけだ、力がすべてだ。理由など、無力だ。どうでもよい、力の世界だ。理不尽が現実だ。力が勝つ。いかにあろうとも、いずれにせよ、否だ。非こそ究竟、非が眞究竟眞実義、それゆえ、生存は常に道を見出す。

 見よ、一切が我が勝利なり。勝利のみ存。勝利しか在らず。躬らに由りておのずから在る、すべて我が意の隨(まま)」 

 凄まじい執著であった。死にそうになりながらも歩む。エルピスの手から落ちた『龍肯の聖剣』をつかむ。


「ふ、遂に手に入れたぞ。永遠の勝利だ。見よ」

 拾い上げ、勝ち誇って誇示するよう、天に掲げた刹那、燃え尽きて滅す。


「お前は勝てたよ、ジン・メタルハート、僕が独りだったならばね。お前の言ったとおりさ。

 お前は史上稀なるその力によって、望みをかなえた」

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