第3話 異世界初動物
光を辿って行き、ようやく外に出ることができた。
外は森林で草木が生い茂っていた。
(とりあえずは現地人と接触することが最優先か…)
外に出て男は現時点での最優先目標を立てた。
そのために何が必要か考えているその時だった。
目の前の草木からガサガサ音がした。
男は研究所にも護身用として持って行っていた拳銃がいまだに肩ののホルスターに
あるのに気が付き抜いた。
拳銃を構えたまま恐る恐る音を立てていた草木の中を覗いた。
草木の中にいたのは角のあるウサギであった。
男は科学者という職種の性分のせいか、ウサギを観察し始めた。
その時突然ウサギが男に向かって突進をしてきた。
護身とは言え、ある程度銃の訓練をしていた男は即座に
突進してきたウサギに銃を構えて頭を狙って3発発砲した。
ウサギの頭から血が流れ、その場にバタッっと倒れた。
男はウサギを解剖しながら思った、
(とりあえず食料は確保したな…角があるとはいえ生物学上はウサギの亜種っぽいし、食べられるだろう…あとは水の確保か…)
(護身用とは言え、拳銃があるからとりあえずは食料と水さえ手に入れば、
さっきのウサギ程度であれば襲われても問題ないな…)
ウサギを解体しながら男は考えた。
肉を食べられる程度の大きさまで切り分けてから、縄文人のように木と木を擦り 合わせて火をおこしウサギの肉を焼きながら、
男はまた考え事を始めた。
(私の元居た世界には角のあるウサギなんて存在しなかったはずだ…
つまり私は中高生の憧れである『異世界転移』なるものをしてしまったのか…)
男は頭を抱えた。
(いや、ポジティブに考えよう…第二の生が味わえるのだ。
考えるだけ考えて研究に着手してない課題はいっぱいある。
やりたいことが多すぎて恐らく寿命が足りないな…)
男はフッと笑った。
(そういえば子供の心理研究の時に、異世界ものの作品を2~3作品読んだな…
たしかあの時はこう言っていたか)
「ステータス」
男は呟いた。
すると…
level1
名前=?????
種族=人間(?)
性別=男
職業=天才科学者
HP=100000
MP=1200000
装備=白衣、スーツ、革靴、拳銃、ホルスター
スキル=全属性魔法、空間魔法、創造魔法、回復魔法、結界魔法、
アイテムボックス、超速再生、言語理解、森羅万象、詠唱破棄、
鑑定levelmax、解体level1、料理level1,思考加速level1、射撃level1
称号=神の頭脳、超越者、狂気、悪魔、全知全能、不屈、異世界転移者
(正直この世界の人間と接触していないため、このステータスがどれほどのレベル
なのかはわからないが、称号やスキルからして敵はそんなに多くないと思う、
とりあえず鑑定で称号を見たおかげでここが異世界だということは確定したし
これだけでも収穫は大きいな…)
男は結界を心の中でイメージさせることで結界魔法を展開させ、その日は終わりを
迎えた
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