第2話 異世界へ

ふと目を覚ますとそこは見たこともない古びた石づくりの神殿のようなものだった。




腹をさすったりYシャツのボタンを外して撃たれた場所を確認してみたがあとすら

残っていない。




男は不思議に思ったが、とりあえずほっといてここがどこか把握することにした。

(石づくりの神殿…古代の遺跡っぽさはあるな。埃の量から見るに相当放置されてたようだし)




男がいる部屋はかなり広く一軒家が二軒は建てられるくらいの面積があった。

2~3分でおおよそ見て回り扉がないことに気が付いた。




(もしも神殿なら外敵に備えて隠し扉で出入口をわかりずらくしてるのか?…)




男はそう思うと壁の意思を入念に調べ始めた

(もしも隠し扉なら壁の石垣のどこかにスイッチのようなものがあるはずだが…)





探し始めること10分で違和感がある石垣を見つけた。

押してみると

「ガチッ」




道が現れた。

(ようやくこの部屋から出れる)




部屋から出ると、幼いころ両親と海外旅行で行ったエジプトのペトラ遺跡

を彷彿とさせるような石柱で作られた空間が広がっていた。







そしてその空間の一番奥に光が見えた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る