異世界天才科学者の研究黙示録

えびえびえび

第一章 エルダンでの悲劇

第1話 『不死』の実現

突然だが、人間が最も求めるものは何なのだろうか…




金、権力、女…探し出すときりがないと思う。




私が最も人間が欲してると思うのは『不死』だと思う。

かつて、数多の科学者が『不死』という強大な研究テーマに挑み、敗れ去った。




私も元々この研究テーマには興味があった。

だから某先進国からこれの研究に関するオファーが来た時も即答した。




何より条件が良かった。

実験動物としてなんと『人間』が使えることだ。

モルモットやチンパンジーでも不可能ではないが、人間の『不死』を実現

するための研究には時間がかかってしまう…




月日は流れ、私は研究開始から15年経過し、ようやく『不死』が完成した。




簡単に言ってしまえば人間の脳を人工的に作った肉体『ホムンクルス』に移し変えることで実質的な『不死』を実現する形となった。




しかし、問題はそのあとだった…




どこからかはわからないが『人間』を実験動物としていたことが

漏れてしまった。




当然ながらデモなどが発生し、私は非難される形となった。

後ろ盾だった国からはトカゲのシッポ切りをされ、責任をとらされる形

となり、研究所所長を解任される直前だった…




実験動物だった『人間』の家族から研究所が襲撃されたのだ…

研究員は皆殺しにされ私も襲撃犯に何回も腹を拳銃で撃たれた…





痛いというより腹が熱いという感覚に陥った。





これが男の最後の発見となった。

はずだった…






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