第58話 ホウライ島で取引
俺はホウライ島に辿り付けた。ホウライ島は黒竜に聞いて居た様に可成り大きな島で俺の家からだと南に4000km程の所に有ると思うが、俺のマップの表示が距離が有り過ぎて大まかに成って居てアバウトだ、俺はホウライ国の王都に入ろうとしたが辞めて王都から西に200km程の町に来ていた、町の名前はシガと言うそうで人口が5万人程の町で傍に大きな湖が有った、其処の近江屋に入り取引をして貰う事に成ったので次の日に尋ねると、米が10俵と味噌30kg醬油10ℓの樽を3個が揃えて呉れた
俺は嬉しく成り魔石を大量に出して見た、すると近江屋の大将は「こんなにも貰えない」と言いながら、魔石を約半数を示し「これだけ頂く」と言ったので俺は「何と正直な」と言うと、「商売は信用が大事なので我々は先祖代々この様にして商いをして来た」と言った、其処で初めて近江屋の大将は名乗った、「私はここ近江屋の主人黒松と言います。今後も御贔屓にしておくれやす」と言った、俺は京言葉と思ったがここは日本じゃない俺も一応名乗って置いた、「私はユウタと言う冒険者で大陸ではSランク冒険者と言われて居ます。遠いですがよろしくお願いします」と言って置いたが、黒松さんがこの荷物を如何やって運ぶのかと心配して居た。
俺は近江屋さんで米10俵と味噌30kg醬油30ℓを買い、バックに居れて行くと黒松さんが目を丸くして居て「その鞄にはどれだけ入るのですか?」と聞いて来た、俺は正直に「制限は無い幾らでも入る」と言うと又目を丸くした、それから黒松さんが疑問に思って居たと言って聞いて来た、「ユウタさんはどの様にして此方に来たのですか、ここは内陸部です船は着けれません」と言ったので、「大陸では魔法と言う便利な物がある」と言うと、成る程ホウライ国にもまだ使える者が居ますが殆どは簡単な魔法だけで、魔法は廃れつつ有りその代わりに科学と言う物が出て来ているそうだ、
最新の発明は電気だと言う事だ、それと蒸気機関車と言う物が出来て走り始めて居ると言う事だった。
俺は近江屋に別れを告げる前に又取引をして貰って良いですかとお願いして置いた、この島は文明改革の波が来て居る様だし撫でか懐かしい匂いが有った。俺は近江屋を出てから適当な所から家に転移して見た、軽く家に着いていたのでリビングに行くと全員が揃って居て、口々にお帰りなさい如何だったと声が掛り俺がホウライ島に辿り着いたと言うと、全員が喜んでくれ俺が米と醬油と味噌を出すと「本当に行って来たんだ」とカタリナが言った、カタリナのお腹は6カ月位であと4か月ほどで生まれるだろうとアリリカが言っていた、俺が先ず異空間に行くと全員が付いて来て家に入りリビングに集まり、俺が何をするのか興味深々で眺めて居る6人が居たが、俺は精米機が欲しいと思うと精米機が現れて見ると10合様で計りながら入れて行き、スイッチを入れるとウィンウィンと回り出して精米された米が口から出て来た、俺が慌てて受ける容器を置くと溜まって行き全てが終わるともみ殻は花壇に巣て糠は保存した、
炊飯器は1升炊きなので米を洗い炊飯器にセットしてスイッチを入れた、炊飯器の表示が40分に成って居たので俺は温泉に入る事にした、すると全員が入って来て混浴に成ったが俺は反応しない様に極力見ない様にして居たが、カルカラが目に入って仕舞ったのが運の尽きだった、カルカラの危険な体を見て仕舞うと自然の摂理に逆らう事無く反応して終い、暫く風呂から出れないそろそろ40分に成るころだ俺は仕方なく風呂から出て来たが、其処は当然全員に見られたが仕方が無いカルカラの体が危険なのだ。
風呂から出て来ると丁度炊き上がる所でパチとスイッチが切れた、後は蒸らすだけなので30分位は其の侭放置して置いたら、全員が風呂から上がりリビングに遣って来て先ずは俺のあそこをチェックして居たが、俺は知らんぷりを決め込んだ俺がホウライ国に行っている間放置されて居るので皆待って居たのが分った、俺は其処を無視して米の精米を始め30kg程精米すると止めて、糠を保存してもみ殻は畑に撒いて来て
俺は糠床を作りたいと思い容器を作り糠を入れて塩水を入れながら攪拌して行く、塩加減は分からないので適当で塩辛いと糠を足して調節して行き最後に美味しく出来上がれば良いかと考えて居た、近々ホウライ国に行き近江屋で昆布やワカメやヒジキが無いか尋ねる積りだ、その時は全員に異空間に入って貰い向こうで出れば全員が行く事が出来ると閃いた、ヒカリとベンケイは向こうでも会えたので行ける筈で試す価値は在る。
御飯が炊けていい具合に蒸れて来たので俺はおにぎりを作る為に塩を出して用意をした、御飯を掬い手に乗せるが熱すぎておにぎり処では無い何かいい方法が無いか考えると閃いた、熱伝導が悪いアマダンタイトで型を作り上げて其処に炊きたての米を入れて圧縮すると良い形になったが、その時に力を入れ過ぎない事が肝心でふわふわ触感に仕上げるのは非常に難しい、其処で気が付いた海苔が無い事に気付いたが無い物は仕方ないシンプルな塩おにぎりを全員に振る舞うと、皆が美味しいと絶賛して呉れた事に気を良くした俺は明日ホウライ国に飛ぶので皆はあちらの家に居る様にと言った、次の日俺はホウライ国の王都から西にある近江屋に行く為に近くに転移して来た、今日は態と夕方を拠って来たが近江屋はの近くはまだ明るく俺はピンと来た、俺の家より大分西にあるので日の出と日の入りが違う事に気付いた、大体1時間の誤差の様で今が16時位でまだ日の入りには2時間近く有る様だ、取り敢えずこの辺で異空間に入り休む積りで家に入ると全員が俺を待って居た。
次の朝近江屋がある町に入る時に近江屋さんから貰って居た札を出すと、何も尋ねられる事無く町に入れたので近江屋さんのこの町のポジションがある程度分かった、
一番に近江屋を訪ねる為に向かって居たが妻たちを出す事の出来る場所が見つからない、良い所を探して居る間に近江屋に着いて終い手代に昆布に海苔ヒジキにワカメと何か漬物は無いかと尋ねると手代が出して来たのは見た事が無い形のもので、これは何か聞くとスイカの皮と言った俺は成る程と言いながら一切れ食べて見た、「旨い」と思わず声が出たが懐かしい味で旨かった、他は無いのか尋ねると色々有るそうだが量が有るのはこれだけで、他は仕入れて見ないとどれくらい集まるか見当も付かないと言って居たが、全部仕入れて呉れる様にお願いした所に近江屋のご主人黒松さんがが返って来て、「これはこれはユウタ様遠い所おこしやす」と言いながら手代に「宜しくして下さい。私は少し書き物が有るので失礼します」と言って裏に入って行った、先程の分と米を又10俵頼み一旦近江屋を出ようと思ったが、ダメもとで聞いて見た「妻たちを連れてきたいのだが、木札は貰え無いだろうか」と聞くと、手代が「御一つお持ちですよね。あれ一つ有れば10人は入れますよ。あれは商人様なので団体が入れる札に成って居ます」と教えられた、俺は手代にお礼を言って近江屋を出て来て町の外に来ていた、大きな湖の傍で湖上を吹く風が涼しく感じられる季節に成って来ていた。
二日ほど異空間で寝て過ごして居たが7人で出て町に入るべく歩いて居たが、全員に余り喋ら無い様に言って置いたら皆が周りの話し声を聞いて納得して居た、可成りの言葉の違いがあり俺は分かるが妻たちは聞き慣れない言葉に戸惑いを隠せない様で暫くは一言もしゃべらずに町に入り、俺の後に付いて来るだけで近江屋に到着したので「もう喋っても良いよ」と言うと、安堵の表情を浮かべていたが近江屋に入ると昨日の手代が、「ユウタ様お待ちして居ました此方に用意しておりますお改め下さい」と言いながら「こちらです」と言った、俺は妻たちを紹介しようと言うと「一昨日に言ってた方たちですね」と言いながら、「7人も居るのですか?」と聞いて来たので、「いやそんなにも居ない6人だ」と言うと、小さな声で「あんまりかわらへんけど」と言ったが無視して置いた、俺は魔石を出して行くと手代が「こんな物で結構です」と言って「後は又今度頂きます」と言った。
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