第54話 故郷(?)アゴランに土地を買う


 俺達は商業ギルドに土地を探しに行った、ヒカリの宿の裏手に広い土地が有り其処を狙って居たが、其処は土地が低くて洪水時に水に浸かり被害に遭うそうで放置されていた様だ、広さが俺が思って居たより広くてミライの宿の傍が300mの幅が有り川に向かって500m程有るそうで、可成り広い様だが広い分には構わないと俺は思って居た、宿から道を付けて行くとミライラが宿に通いさすし川の近くの道にも門を設置して出入り出来る様にすれば便利になると考えていた、俺は今ダンジョンのマスタ-ルームに来ていてコアと話をして居た、コアが「マスタ-は最初に来た時と違い大分魂がしっかりしてきている」と念話して来た、俺は「そうかなぁ、自分では判らない」と言うと、コアが「それはそうですよ。魂は徐々に成長するので本人にはわから無い筈です」と言った、俺はコアに「今度ここに土地を買い家を建てる積りで居る。場所はミライの宿から川迄の土地だが如何思う」と言うと、「良いですね。川の淵を後5m高くすれば川は怖くない、あそこは広いので私のダンジョンを繋げて上げる」と言った、俺は「繋ぐと如何なるの」と聞くと、「私のコントロ-ルで魔物が居ない階層にも出来るし、修行部屋も作れるわよ」と言って、「魔力は貰うけど」と言って

舌を出した(無いけど?)様に思った、俺はコアに「その時は宜しく」と言って宿に戻って来た。


 商業ギルドとの約束の日になった、今日は俺一人で来ていてユリア-トさんに面会しに来ていた、ユリア-トさんも待って居た様でギルドに入ると受付嬢より先に声が掛って部屋に案内された、俺が「ユリア-トさん今日は、如何でしたか?」と聞くと

ユリア-トさんが答えた、「結論から言いますと買えます。あそこは広いですが今までにも災害に遭い、時々川に削られたりした実積が有るので安く買えました」とユリア-トさんが言った、「金版で8枚です」と言ったので、俺は「了解しました。買います」と言って、金版をバックから出してから「手数料はお幾らですか?」と尋ねた、するとユリア-トさんが「3%の金貨24枚です」と答えが返って来たのでそれも出して契約が成立した、土地の権利書と領収書を貰いギルドを出て宿に帰って来た。


 宿に帰りミライラに「土地は買った後は道と家を建てるだけだ」と言うと、ミライラが「家は何処に頼むの」と言うので、「俺が建てる。俺には家作成と言う魔法が有る」と言うと、「そんな魔法聞いた事が無い、大丈夫なの?」と言いながら、「出来上がったら結婚式よね。準備しなければ」と言いながら厨房に走っていった、俺はその日から土地に道を付けて行ってヒカリの宿から300m程の距離に道を付けて行く、幅は馬車がすれ違える広さにして行くと3mX2の6mは居るので8mにして、中央を少し高くして端に行くほど低くして両サイドに溝をつけて石で蓋をして所々に穴を開けて置いて水捌けを良くした、道の中央に1m幅の分離帯を付けて道より30cm高くして花壇にして置いた、その道を土地の中央付近まで付けて道は取り敢えず終わり、土地の川沿いを高さ5m幅1mの壁を作り土を山から取って来て埋めてて行った、これで川の水面からは10m程に成り周りより高くなった、其処に又5m幅1mの壁を作り全体を壁で覆って門を2カ所にして取り付けた、5m幅の門で扉はスライド式にして門の暑さは50cmだが表面にアマダンタイトのコウティングをして強度を上げた、スライド式のレ-ルは2本で此れもアマダンタイト制で下の石に埋め込まれて居るので人力やオーガでも無理だと思って居た、その横に人が出入りする様に鉄とヒヒイロカネの合材で作った扉を付け便利にした、そんな所が2カ所とタイラ川の上流向けに扉を付けて置いた。


 壁と門は出来上がり300mX500mの土地は広い、この広い所のどこら辺に家を作るか悩んでいると、エリナスとカルカラが遣って来て「壁は出来たのね」とカルカラが言った、俺が「カタリナは?」と言うと、「大分お腹が出て来たので宿に居るけど呼ぶ」とエリナスが言ったが、俺は「良いよ。」と言って、「それで家はどこらに建てるのが良いのか悩んで居た」と言うと、二人も成る程と考えたがエリナスがやはり呼んで来ると言って戻って行った、暫くするとカタリナとミライラとを連れてエリナスが戻って来た、そして俺をそっちのけで女4人でワイワイと話し出したが結論が出ないので俺が道の北側にすると言って其処に大体の線を木の棒で書いて行った、其処は南向きの良く日が当たる好条件で其処に決めて今日はここまでにした。


 次の日も家作りの真最中だった、俺の計画では玄関が8畳でリビング20畳キッチン20畳と合わせて40畳のリビングダイニングとして、応接室を20畳にして廊下を東周りにぐるりと付けて置き、リビングの奥に廊下を挟みトイレと風呂を付けてその西に俺の部屋30畳にして10畳を執務室とした、トイレと風呂の東に客間を20畳にしてそこの横に階段を付け、上がるとトイレが有り廊下が東西にのびて居て両サイドに各奥さんの部屋が有る感じにした、2階には6部屋が有り各部屋が16畳で一部屋だけ20畳に成って居た、家の外には馬屋を併設して有り馬は3頭迄は余裕で入る様に馬屋は40畳にした、2階の20畳にアリリカとウリリクに入って貰い後は5人で決めて貰う事にした、最後に馬屋の下に地下室を付けて倉庫代わりにした、其処に俺の異空間の入り口を付けて見て入り口を固定して見た、ドアの取り付けは出来たがやはり俺が許可しない者は入れない様で、危険が迫った時に駆け込むと安全が確保できるのでこれは良いアイデアだと思った。


 家は約2週間で出来上がり備品の買い出しに出た、ベッドが9つと食器やテ-ブルにソファーに椅子と買う物は多岐にわたるが、この町にはそこまで良いものが無かったので俺とカルカラとエリナスが代表して帝国の王都に転移して来た、そしてホーマン商会に入ると「いらっしゃいませ」と大きな声がかかった、俺は先ず自分の名を告げた「ユウタと言いますがホーマンさんはおられますか?」と言うと、女性の店員さんが「店主は只今会議に行ってまして留守にしてまして、どの様な御用でしょうか?」と聞いて来たので俺は言った、「ホーマンさんが困った事が有ったら来て下さいと言われて居たので来て見たのですが、出直しする事にします」と言うと、女性が「それでは私が叱られます。ご用事を申し付けて下さい」と言った、俺はこの女性俺の正体を見破ったのかと思ったが、女性に言った、「私の妻が今居る町に欲しい物がないのでこちら迄足を延ばしてきました」と言って、買い物のリストを渡すとそれを確認しながら「明日でしたら揃える事が出来ると思いますが」と言った、俺はこの女性は可成り優秀で遣りてだと思ったしその女性の言葉に乗る事にして、「分かりましたそれではお願いします。明日又来ますが何時ごろに伺えば良いですか」と言うと、「14時ごろに来て下さい、ご用意して置きますので」と言った、俺とカルカラは女性にお願いして店を出た。


 明くる日の14時にホーマンさんの店に行くとホーマンさんが待って居た、そして「良く来てくれました有難うございます。少しでもご恩をお返し出来る事が出来て嬉しく思います」と言って感激して呉れた、俺は昨日対応して呉れた女性を褒めて俺が作った腕輪を渡した、この腕輪には健康と各種状態異常除去が付与されていて使われて居たのがミスリルだった、それから昨日のリストの品物を受け取り全てバッグに入れるとホーマンさんと女性が驚いて居たが、俺とカルカラが礼を言って店を後にすると女性がホーマン店主に聞いた、「あの方は一体誰ですか名前はユウタさんとききましたが」と店主に聞くと、「家の基礎を作って呉れた方だし世界で唯一のSランク冒険者だ、そして技術者でもある」と言って、「その腕輪は多分彼が作り魔法が付与されている筈だ」と言った。






 

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