第53話 故郷(?)に帰り着く


 ドルゴのダンジョンを制覇して10日経った、ギルドが魔石の処理には10日掛かり支払いを待って10日後に再訪する様に言って居た、俺達はそれを了承して今日がその10日後に成ったのでギルドに向かう積りでヒカリの馬車で走って来た、今は馬車は二頭引きに成って居て小さな馬車なのに立派な馬が2頭で引くアンバランスな事に為って居た、ギルドに着いて馬車置き場に置いて4人はギルドに入る為に歩いていた、すれ違う冒険者は皆挨拶をして行くがこの前とは違い大分熱は冷めた様だった、アリリカとウリリカも連れて来てギルドに入り登録をした、もちろんヒカリの楯にメンバーとしてだがランクはEランクからになった、普通はFからに成るがヒカリの楯のメンバ-がFランクと言うのも聞こえが悪いと言ってギルマスが指示した事だった、10日ぶりのギルドだったが全体の熱が大分ん冷めた様でこの前よりましになって居た、買取窓口に行き「ヒカリの楯ですが魔石の代金を頂きに来ました」と言うと、中から「お待ちして居ました、どうど此方にお越し下さい」と声が掛り其処に行くと、ギルマスも居たが挨拶だけで済みお金の入った袋を二つ出して担当者が「白金貨15枚とこちらは金貨が60枚が入って居ます。お改め下さい」と言った、俺は其の侭バックに入れて「信用している」と言ってから又来るよと言ってギルドを出て来た、俺はとに角ギルドから早く出る事を考えて居たので余り時間が掛らずにほっとした。


 これでこの町も大体の事は済んだ、5人にいよいよ俺の故郷に帰るど~と声を掛け町を出て来た、この町から俺の故郷(?)は近い約50km程でヒカリたちがゆっくり走っても2時間で着く距離だ、凡そ1時間で帝国とイクランド王国の国境を超えて又1時間程で町が見えて来たのが城塞都市アゴランだ、入り口の門に並び順番を待つ事にしたが懐かしい、ここを出て約1年で戻って来たが此処はほぼ変わりなかった、最初に来た時は自分が何者かも分からずに人を見付けた嬉しさが有った事が思い出した、

あの時と違い今は6人だその内に妻が3人出来たしと感傷に浸っている内にギルドに着いて居た、馬車を所定の所に置いてヒカリとベンケイに念話したちょっとの間待って居て、ギルドに入ると受付嬢が「ユウタさん久しぶりです。お帰りなさい」と言ったが俺がヒカリの楯とは知らない様だった、俺がここを出た時はソロだったから当たり前かと思った、俺は買取窓口にマロンドさんが居るか尋ねて見て入ると、マロンドさんが俺の顔を見て「ユウタ戻って来たのか?」と言った、俺が「只今です。今日は帰って来ました」と言うと、中からテ-ブルを飛び越えてハグをして来て「よく無事に帰って来た、顔を見て安心したよ」と言って呉れた、俺は「ここに家を買う積りだと言って妻を紹介した、カタリナとカルカラとエリナスを妻です」と紹介すると、マロンドさんが驚き、「ウナリ-ゼは如何するの」と言ったので、俺が「後から会いに行く」と伝えてから、先に宿のミライに行くと言ってギルドから出て来て宿に向かった。


 ミライの宿に着き入るとミライラが固まって居た、俺が「ミライラ只今」と言うと

ミライラが何とか「おかえり」と返してユウタに抱き着いた、そして同行者がいる事を思い出した様に「お泊りですか?」と言ったが、ユウタの他が女性ばかりだと言う事に気が付いた、そしてミライラが「ユウタ、この方たちは?」とユウタに聞いた、

するとユウタが「そうだね。彼女はカタリナ俺の妻だ」と言って、そして「此方がカルカラでそっちがエリナスどちらも俺の妻だ」と紹介した、するとミライラが「私は如何するの?」と言った、俺が「ミライラも俺の妻に成って呉れる」と言うと、ミライラが「私は初めからその積りよ」と言ったが、俺が「ご両親は如何思って居るの」と聞くと、「それは構わないのよ、私が決める事だから」と言ったので、俺が「分かった、確か宿の裏手に広い土地が有ったよね。あそこを会い取って家を建てるから出来上がったら結婚しよう」と言うと、ミライラが「嬉しい」と言ったが、「あそこは広いわよ。タイラ川の河原に隣接しているから静かでいい所だけれど、200mX500m程有るから高いわよきっと」と言った、俺はミライラに「明日、商業ギルドに行って聞いて見るよ」と言うと、「分かった、其処が駄目でもこの町は空き地が一杯有るからね」と言った、それから俺はアリリカとウリリクも紹介してダブルの部屋を3つ10日間借りた。


 俺達はヒカリ達の馬車を預けて歩いて昼御飯を食べに出た、もう直ぐ13時に成るので食堂も空いて来て居る筈だと思ったが、この町で10カ月程居たが行き付けの店が無いのを思い出して居た、適当に食堂に入りお昼を済ませてからアリリカとウリリクは宿に戻って貰い、俺と3人がグライトン防具屋に向かっていた、店の前に着いてから俺がここだ中に入ろうと言って「今日はぁー」と入ると、直ぐにウナリ-ゼが出て来て

俺を見るなり飛びついて来て「おかえり~」と言った、俺が「只今。」と言うとウナリ-ゼが「こちらの方たちは?」と言ったので、俺が紹介して行った「この3人は俺の妻でカタリナ、カルカラ、エリナス、と言う。チームの仲間でもあり俺の妻でもある」と言うと、ウナリ-ゼがあんぐりとして居た所にグライトンさんが出て来て、「何々ユウタが帰って来たと」と言いながら、俺を見付けて「よく来たな。大分雰囲気が変わったがユウタに間違いは無さそうだ」と言いながらあのデカい手で背中をバシバシとシバかれた、俺がこの町を出てからの経緯を話して行くとグライトンさんは

「そんな事も有るだろう」と言った、それから「ここに腰を落ち着けるのか?」と俺に聞いて来た、俺が「この町で土地を買い家を建てる」と言うと、「ならウナリ-ゼを遣ると言ったが、仕事はここにしに来るように言った」ウナリ-ゼは顔を真っ赤にして居たが嬉しそうにして居た、俺がその家が完成したら「お披露目パ-ティーをするので、その時に結婚式もする積りだ」と言うとウナリ-ゼが「奥さんが5人に成るけど大丈夫なの」と言ったので、俺がタグを見せると「あなた達がヒカリの楯なのこの世界で初のSランクチ-ムと言うのは」と言った、俺はそれで親父さんにアマダンタイトとヒヒイロカネとミスリルのインゴットを渡した、するとオヤジさんは「此れだけ有れば白金貨10枚はする」と言って居た、俺は親父さんに「まだ有るので気にしないで使って下さい」と言ってから宿に帰って来た。


 次の日俺達は商業ギルドに来ていた、其処に入ると「入らっしゃいませ。本日はどの様な御用件でしょうか」と声が掛り、俺は帝国のホ-マンさんに貰って居たギルド証を出すと、少々お待ち下さいと言ってギルド証を持って奥に入って行った、少しして出て来たと思ったらカ-ドの色が金色に変わって居た、そして受付嬢が「このカ-ドには現在白金貨20枚と金貨135枚分が入金されて居ます」と言った、俺は「それは何処からですか?」と聞くと、受付嬢が「帝国のホーマン商会です」と言った、俺はその時に初めてピンと来てオセロと双六だと思った、「それから俺達が土地を探して居る出来るだけ広くて静かな環境が有る所を探して欲しい」と言うと、「少々お待ち下さい」と言って奥の部屋に行き、出て来た時に背の高い女性を連れて来て「此方が当ギルドの土地と家担当のユリア-トです」と言った、するとその女性が「ユリア-トと言います当ギルドの土地と家屋の担当をして居ます。以後お見知りおきを」と言って挨拶をして呉れたので、俺も返して置いた「俺はユウタと言います。こちらの3人は俺の妻でカタリナとカルカラとエリナスです。よろしく。」と返して置いた、俺は「土地がヒカリの宿の裏手の土地が空いているので、あそこを売って呉れると助かるのだが」と言うと、ユリア-トさんが「あそこは空いているのですが、タイラ川が近く洪水に成った時に浸かり何時も被害に遭います。広さも申し分ないのですが何分川が近く少し低いのが問題です」と言った、俺は「それでも売って呉れるので有れば、自分で何とかしますし」と言うと、「分かりました持ち主と交渉しますので3日待って頂けますか」とユリア-トさんが言った、俺達は了承して「3日後に又来ます」と言って商業ギルドを出て来た。

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