第38話 帝国に俺は家を買う


 俺とカルカラは図書館を出てきて、宿で聞いて居た商業ギルドの方に歩いていた、


この帝都はイクランド王国の王都と比較されるが、人口は200万人ほど住んで居るそ


うで城壁の長さが100km程有り、近くにダンジョンが有るので冒険者が多いと言う


のもイクランに似て居ると言う事だと思った、町は良く整理されて下水道が整備


されていて町が綺麗で匂いも無くて住みよい街の様だ、そんな事を思いながら商業ギ


ルドに到着したので中に入ると、「いらっしゃいませ。商業ギルドにお越し頂きあり


がとうございます」と声が掛り受付に行くと、「本日はどの様な御用件でしょう」と


言われたので、俺が「家を探して居るが短期間の家で来年の春までここで過ごし冬を


避けて故郷に帰るまで入りたい」と言うと、「借家でよろしいでしょうか?」と受付


嬢が言った、それに俺は「良いのが有れば借家で良いのだが風呂が欲しくて」と言う


と、「お風呂は借家には無いですね。一軒家でも風呂付と成ると豪邸に成って来ます


し」と言った、俺は土地を買い家は自分で作るかと思い出しカルカラに相談する事に


した、「ちょっと相談したいので部屋をお借りしてもよろしいですか」と言うと、


「あ、すみません。こんな所でお話をしてしまい申し訳ございません」と謝りながら


一つの部屋に案内して呉れた、其処に入ると二人にして呉れて暫くするとノックと共


にお茶が運ばれて来た、そして相談が終われば声を掛けて下さいと言って又出て行っ


た、俺はカルカラに「如何しよう。風呂は必須なので土地を買うと、俺が家を作る事


も出来るが」と言うと、カルカラは「それの方が自分たちの好きな様に作れるし良い


かも」と言って来た、それから「あなたは、どれ位で家を作れますか?」と言うので


「2日有れば大丈夫だ」と言うと、「じゃ、それで行きましょう。」と軽く言った、俺


とカルカラの話し合いが終わり受付嬢を呼びに行くと、受付の傍に身なりの良い男性


が立って居て名乗って呉れた、「私は当ギルドの土地と家担当のホーマンと言います以


後宜しくお願いします」と挨拶をして呉れたので、「私はユウタと言いますこちらは


妻のカルカラです」と返した、すると男性が「此方にお越しください」と言いながら


先導して一つの部屋に入った、其処は応接室の様で「先ずお掛けください」とソファ


-を進められて座ると直ぐに又お茶が出された、そしてホ-マンさんが「相談の結果


は如何でしょうか」と言って来た、俺は「二人で相談した結果土地を買い家を建てる


事にしました」と言うと、ホ-マンさんが「それでは時間が掛り過ぎて春になって終


いますが」と言ったが、「実は俺には家作りのスキルが有りまして、1週間も有れば簡


単な家なら作れるのです」と言うと、「そうなんですかそんな便利なスキルが」と言


って、すみません声が大きすぎました申し訳ございません」と誤った、俺は「良いん


ですよ。誰でも驚くと思います」と言って置いた、「それから土地はダンジョンに近


い方が良いのですが有りそうですか、広さは広い方が良いです」とだけ言って探して


貰うと、リストを開けて「ここは如何でしょう。土地の広さは50mX100の土地で、


場所が王都の南門の近くで、ダンジョンに近くて歩いて30分程で行けますし、ただ周


りには何も無くて各ギルドにも遠いのですが、ここで白金貨5枚と金貨30枚となって


居ます」と言った、俺は「良いですねそこは今から見に行けますか?」と聞くと、


「大丈夫です行けますが馬車を用意します」と言いながら出て行った、5分程で戻り


見学に行くことに成った、商業ギルドから馬車を出して貰い走って居ると冒険者ギル


ドが見えて来た、其処を通り過ぎて次に商店が並んで居る所に差し掛かると見た事が


有る二人が歩いて居たので馬車を止めて貰い声を掛けた、そうカタリナとエリナスが


歩いて居たので二人も載せて現場に向かいホ-マンさんに紹介した、「こちらが俺


の妻でカタリナで其方が俺と同じチ-ムのエリナスです」と紹介して、「この4人で住


む積りなので丁度良かったので2人にも参加してもらい意見を聞くことにします」と


言うと、「分かりました。よろしくお願いします」と言ったそこから10分程で現場に


着いた、歩けば商業ギルドからだと1時間はかかる様だし商店街からも30分は掛りそ


うで、大分離れて居たが静かでいい所だった俺は一目で気に入り買う事に成って、又


商業ギルドに戻り契約を交わして紅硬貨を渡して御釣りを貰いギルドを出て宿に帰


って来ていた、その頃商業ギルドではあの4人は一体何者だったのかと推理して居た


が分らなかった、あのユウタさんに妻が二人ともう一人は候補だと思われたが貴族で


は無さそうで、何ら偉ぶった所が無くてまるで王族と言われても信用すると受付嬢が


言った、最後に支払いが紅硬貨だったので益々王族の関係者だと言う事に成ったが、


そしたら何のための土地王族の別層にしては狭いし態々王族がここに別邸を建てる意


味も解らないと言い出したが、ついに答えは出なかったが後に判明したそれは世界初


のS級冒険者の一行だった、それが分ったのは偶然だった一人の商業ギルド員が用事


で冒険者ギルドに来ていた時に聞いた噂話が解明した、なんでも帝国の冒険者ギルド


ではこの話でもちきりでチームヒカリの楯が当地のダンジョンに入る準備をしてて、


家を買うと言う噂でチ-ムは男一人で女3人のチ-ムでリ-ダーがユウタと言うらしい


と聞いて来たので分かり、成る程そう言う事か言って呉れればもっと安くしたのにと


は言わなかったそうだ、そんな話も消えて来たころにホ-マンさんが用事で南門の近


くに来た時に驚いた、あの土地が高さ3m程の立派な石の塀が出来上がり中には家が


出来て居たのが見えたからだ、家の大きさは部屋で言えば8部屋位で馬車置き場とが


有った見たいだと言うのは見て来た人の話で、あの家は2日で出来たそうで凄まじい


魔法使いが作った家だと言う事に成って居た、ホ-マンさんが商業ギルドに帰りその


事を言うとやはりあの4人の中に凄い魔法使いが居て作り出したに違いないと話し合


った、その頃には4人は新しい家で優雅に生活をして居たそしてオセロに双六をして


遊んでいると雪が降りだして寒く成って来た、俺はリビングに暖炉を作り煙突を各部


屋に通して暖房として居た、風呂は2mx2mの風呂で水魔法は二人使えるし火魔法も


二人使えるので便利だった、俺はもう一度商業ギルドに来ていて双六とオセロと見せ


てやり方遊び方を教えて居た、直ぐにギルド員も夢中になり此れは売れると絶賛され


て発売する事に成ったが、ホーマンさんに全てを任せ俺は売り上げの1割だけを商業


ギルドの口座に入れて呉れる様に頼んだ、そして売り出すと飛ぶ様に売れホ-マンさ


んが独立して商会を立ち上げたのでその後も何かと付き合いをして行った、その時に


居た受付嬢もホーマンさんの店を手伝い王都のもう一つの店を任され、優雅な生活を


送れる様に成って居て結婚をして3人のおかあさんに成った。双六は7種類ほどが考え


られて売れ続けオセロは王都で大会が開かれて優勝者には金貨30枚の賞品が付けられ


たのは後の話で、俺達はここで年を越えてダンジョンに潜る準備をして居たが、ここ


で去年の俺の4勝16敗の付けが支払われて居た、エリナスは俺と風呂に入りその後に


は朝まで付き合う事に成って居たし、カルカラは俺と朝まで寝る事にしていたし、カ


タリナは特に無いが朝まで二人で寝る事にして置いた、エリナスは年を越したので15


才の大人に成って居たが、やはり初めては心配して居たがカタリナとカルカラのアド


バイスもあり何とか平静を保ち風呂に入った、夢にまで見たユウタと結ばれる日が来


たことが嬉しかったしこの人について来て良かったと思って居た。



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