第36話 白竜に会う


 俺達は今ルクトバス王国の王都の冒険者ギルドに居た、ギルマスから白竜の討伐か


追っ払うか何方かでとに角白竜を王都南の山から無くして欲しい、国からの依頼をギ


ルドが経由した形で此方に回って来た、今この国に居る最高のランクが俺達だっただ


けだが受ける事にした、その一番の理由は白竜に会いたいと言う事と白竜が知識が有


るだろうと言う事でその一端に触れて見たいと言うのが白竜の元に行く理由だった、


ギルマスに部屋に来て貰って「すみませんギルマス。相談の結果この依頼受けさせて


貰います」と言うと、ギルマスが「そうか、受けて呉れるか有難い、早速国に連絡し


て置こう」と言って部屋を出て行こうとしたが、「何か我々にして欲しい事が有るか


ね」と振り返り尋ねて来た、其処で俺は「白竜が居るとされて居る地区の地図が有れ


ば欲しい」と言うと、ギルマスが「分かった、用意しよう。」と言って外に出て行っ


た。


 其処で俺は白竜に会う為の準備が必要だと考えた、白竜が居るとされて居る山は標


高が4500m程有り山登りの様に成るかも知れない、ロープや防寒着に食料が必要だっ


たのでギルマスに紹介してもらい買いに来た、4人分を揃えて準備が整いギルドに寄


るとギルマスから準備金の名目で金貨10枚を渡された、有難く受け取り地図を受け取


って白竜の目撃が相次ぐ地区に地図を頼りに進むが、距離で言えばほぼ1日の距離だ


ったので途中で1泊する事になった、この辺は山合いで幾らでも空き地が有るので馬


車を止めテントを張り、竈を拵えて俺手製のフライパンでオ-クを焼く事にした、フ


ライパンに敷く油は当然オ-クの油脂だったが焼けると非常に良い匂いがして来た、


香辛料は胡椒と塩とそこらに有るバジルの様な草だった、草は鑑定すると香草と成っ


て居たので多分大丈夫だと思われた、食べると匂いに負けず旨いしパンによく合うの


で挟んで食べても良いしそのままでも良かった、ヒカリにも上げて見たら3枚をペロ


リと食べ(足らないもっと頂戴)と言って来たので後3枚上げた、ヒカリを馬車から


外して置いたが馬車の傍で寝て居た、ヒカリは現在はレベルが40も有るので大概の魔


物なら勝てる筈で、馬車の傍に居るとオ-ク辺りはヒカリを恐れて近づいて来ないと


言う効果が有った、それからテントには俺が寝て馬車には3人が寝る事になったが


夜にカタリナが忍んで来た、この前にカルカラに取られたのでここでユウタを独り占


めしたいそうだ、そんな事で2回して朝まで一緒に寝て居たらカルカラに見つかり、


次は私の番だと主張したがエリナスが次は私の番だと言ったが二人にあなたはまだ子


供だから問題外だと言われて居た、エリナスはまだ14歳で成人して居ないこの世界は


15才からが成人で1人前に成るそうだ、今は10月だ後数カ月で成人に成れるので我慢


して欲しいて(俺はエリナスを抱く限定で考えて居た様だ反省するつもり)朝食も終


わり出発する。


 地図によるとこの道を行くともう直ぐに村が有る筈で、その村が白竜が一番目撃さ


れて居た村に成る様だと言って居たら家が見えて来た、俺達が村に近づくと村の入り


口で止められてここに何をしに来たか問われた、俺は「俺達はAランクチームヒカリ


の楯と言うが今回国の依頼により白竜が居ると言う山の調査と、白竜が居た場合には


追っ払うか討伐をする様にと依頼を受け、ここに来たのだが村長は居るかい」と言う


一人の青年が村の中に走って行った、暫くすると数人の大人が一人の青年と共に遣っ


て来て「私がこの村の村長のギリドンと言う者だ、国からの依頼で来てくれたそうだ


が4人かい」と言って明らかに不安そうにして居たが、俺が「話を聞きたいが良いで


すか」と言うと、なんでも聞いて下さい分かる事は答えますと言うので、ギルドから


貰った地図を出して白竜の目撃地点を書き入れて貰い、それを線でむすび交わる所に


先に行く事にして目撃地点が10カ所程あり線を引くとほぼ1カ所に交わりが集中して


居た、其処に目標を決めて行く事にして道を教えて貰うと歩くと2日程掛ると言う事


だった、道が無いと言う事だったが俺はヒカリの馬車で行く事にした、道が無くとも


走れるのが俺の馬車の良い所なのだ、早速馬車を走らせることにして今は昼過ぎに成


る馬車を止めて昼食の準備に入り、ヒカリには塩と砂糖を入れてあげて飼い葉をあげ


水を別の桶に出して行く、この辺はのどかな良い所だが周りには何も無い無さすぎ


ると言う感じで田舎だった、俺の地球の記憶も田舎だったがロ-ソンも有ったしファ


ミマも有ったし近くには高速も有ったと思いだして居た、そんな寒村から離れた所の


一コマだったが御飯を食べ終えて休憩して居ると、山からオ-クの一団が匂いに釣ら


れたのか12匹が襲い掛かって来たが馬車の傍に居たヒカリがオークの群れを蹴散らし


て、俺に(私が倒したので魔石と肉は下さい)と念話して来た、俺は(良いよ。焼く


かい)と言うと(焼く。レアで)と言った、俺はヒカリに聞いて見(レアて何処で覚


えた)と言うと、(ユウタの心の中)と言ったので、(何時からそんな事が出来る様に


成ったの)と聞くと、(分からない撫でか分かった?)と言っていた、それでヒカリ


様にレアで10枚焼いたが、豚肉は良く焼かないと駄目だと聞いた事が有ったがオ-ク


は大丈夫なのか心配だ、その夜は馬車にカタリナとエリナスの二人で俺とカルカラが


寝ることに成った、この前に行って居た事が実践されたことに成るが俺の意志は考慮


して呉れない様だ(いいけど!)、その夜はカルカラに絞り取られて朝には干からび


て居た3回迄は覚えて居たがその後は分からん。


 その次の日の出発は遅かった10時過ぎにやっと出れたが俺の復活が遅れたからだ、


3時過ぎにやっと線の交わる地点の山の麓にたどり着いた、この王都の南の山は4千以


上の山が軒を連ねて居たが線の交わる山は2000m程の山で比較的低い山だった、麓


は森に成って居てヒカリが行けるのがここ迄の様だが、ヒカリには影魔法が有り俺の


影に入り付いて行く事になった、馬車はバッグに入るので収納して森に入って行くと


流石に竜が居る山だけあって魔物が居ない様だ、俺のサ-チには魔力の反応が無い様


だったが山を登るのが辛い、なので考えた全員の体重を軽くして重力も少なくして見


た、すると体が軽いスイスイ山を登れるので山頂までは10kmは有りそうだったが残


り5kmの所まで来た時に大きな魔力が近づいて来た、これは不味いかもと思ったが遅


く白竜が上空にホバリングして居て、上から「人間よお前たちは何をしに来たのだ」


と言って来た、俺が「白竜よ人間は度々あなたを目撃して恐れて居る。なので俺達に


白竜が何をしにこの地に来たのか調べて来いと依頼が有りここに来た」と言うと、


「成る程一理あるが、わしは何もしないただ魔物が多い所を探して旅をして居た迄


だ」と言った、「成る程一理ある」と返してそれでは「撫でここを選んだ」と言うと


特に理由は無いが「強いて言えば魔物が多く居そうだった」それだけだと言った、


「それから大分減って来たのでそろそろ何処かに行こうと考えて居たところだ」とも


言って居て、「その場合は何処に行くのですか?」と聞くと、「分からんが又眠く成っ


て来たから寝るかも分からんが、わしが寝れば人族の代替わり位寝るから次の世代


にお目に掛かる事に成るかも知れん」とも言った、「成る程そしたらここで寝ます


か」と言うと、「良いのかここで寝ても」と言うので、「良いですよもう少し上の方に


して呉れれば」と言うと、「分かったこの山のてっぺんに仕様」と言って居たが、「お


前は何と言う名だ異世界人よ」と突然言ったので、俺が「撫で分かったのですか」と


聞くと、「お前の雰囲気が昔に来た異世界人と同じ感じだ」と言った、「それは何時頃


ですか」と聞くと「600年程前の話だと言って、確か名前がヨシツネと言っていた様


に思うが記憶が曖昧だ、素奴に似て居たと思うが」と言ったが、俺はここで聞いて見


た「この世界の理とは」と聞くと、「神が決めることだ神は創造神様だ」と言って、


「我々竜族も神の意志の元に生きているが、金竜が居て銀竜と黒竜とわし白竜が竜の


一族だが我々も生まれは創造神様が作り出した魔物の一種だが、神から使命を頂きこ


の世界の平和を眺めて居るのだ、お前も創造神様の加護が有る様だからその一環かも


知れんが好きに生きよとおっしゃっている様だ。


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