第28話 ルクセンからの旅立ち


 俺とカタリナとエリナスの3人がダンジョン50層から出て魔石の買取をしてもらう


為にギルドに入り魔石を買い取ってもらった、ギルドでは俺達が50層から出て来た事


を掴んで居たらしく、規定道理にAランクに二人が昇格してチ-ムもAランクチ-ムに


成った、俺は元からAランクだったのでそのままだがチ-ム光の楯がランクアップし


たので一緒に喜んでいた、ただ俺達は旅の途中なのでここでレベルを上げる為だけに


ダンジョンに潜って居たに過ぎないただの通り縋りなのだ、ギルドが俺達に期待して


も無理なので当初の目的がルクトバス王国に行って、その国を見て住み易いかそうで


無いかを確認しに行くのが目的なのだ、3人がギルドを出て宿に帰って来て光と馬車


を受け取り走り出した。


 次の目的地はこの国とルクトバス王国との国境近くの町トクトと言う町に向かう


事にした、およそ200kmの旅だが今から走っても付くのが夜に成りそうなので、ゆっ


くり走り適当に広場が有れば其処で1泊する事にと考えながら走っていた、俺達がル


クセンを出て2時間程走った辺りに馬に乗った10人程がわき道に居たのは確認して居


た、その傍を通り過ぎてから10人が動き出したのも分かって居た、そして追い掛けて


来ていたが中々追いつかない、ヒカリが本気に走れば逆に離してしまうだろうと思う


が念話で少しスピ-ドを落す様に言うと、10頭の馬が追い付いて来たが馬はふらふら


に成って居た、人間も殆どがふら付いている様だったが彼らが何者か見る為に待った


のが彼らには分からない様だ、俺達が態と道の端に寄せて止まると息を切らせた馬


が遣って来た、馬から飛び降りた10人が近づいて来て大声を上げた、お前たちはその


馬と馬車と有り金を置いて何処かに行け命は助けて遣ると怒鳴り剣を抜いた、すると


残りの9人も剣を抜き「おら-お前ら早く何処かに行きやがれ。今の内に行かないと


俺達の機嫌が悪くなるど」と言うので、俺が「あんた等は何?」と言うと、「見て分


からん奴に言っても分からんやろ」と何処かで聞いた事が有る様なセリフが聞こえ、


俺が「お前たちは盗賊やな殺されても文句は言うな」と言うと、その前に殺すと言い


ながら接近してきて剣を振って来たが素人の様に剣筋が波打って居た、俺が10人の腕


を1本ずつ切り落とし足の腱も切ると、突然リ-ダ-らしき男が「助けてくれ俺達は


近くの村の百姓だ生活に困って遣った、助けて呉れたら俺の娘を遣るから助けてくれ


俺達には家族が居るんだ!」俺はお前たちに言った,「盗賊は殺されても文句は言え無


い」と、「悪かった許してくれ!頼む。許してくれ!」と連呼しだしたが、「お前たち


はもし俺達が弱かったら殺すつもりだったよな。許してくれと言っても許さないよ


な」と言うと「そうだが許してくれ」と言うので、「許してやらんことも無いが今回


が初めてじゃ無いよなお前たちは慣れていたから」と言うと今度は黙り込んだ、「正


直に言ったら考えて遣るが言わないと首を斬る」と言ってから、「これが何度目だ」と


言うと「4回目です」とリ-ダ-じゃない者から答えが返って来た、「それで何人殺し


た」と言うと「6人です」と返答してきた、「やはりお前たちは死刑だな如何だカタリ


ナにエリナスこいつ等は許すべきか殺すべきか」と言うと二人が「死刑ですね執行は


明日朝にしましょう。どうせこの怪我です村に帰っても皆に鬱陶しがられるだけでし


ょうから」とカタリナが言った、それにエリナスも「相だね」と相槌を打って居たの


で俺が言った、「もう直ぐここに狼の群れが遣って来る30匹位の様だ。こいつ等をほ


って置いて行くとするか」と言うと、「止めて呉れ助けてくれお慈悲を」と言うの


で、こいつらの馬を連れて来て全員を乗せて遣った、助かる可能性を求めて頑張る事


だなと言って10匹の馬を走らせた、そして俺達はヒカリの馬車んで狼が来て居る方に


走ったが、狼は俺達を無視して横を走り抜けていった血の匂いを追っている様だ、彼


らが助かるかは多分運しだいだろうと思ったが自分達には既に関係の無い事に成って


いた、ここらで一晩を過ごそうと思って居たが止めてもう少し走る事にした、ヒカリ


に念話で言うと(良いよ走るよ私走るの好きだから~)と返して来た、それから光が


30分程走ると道の傍に止めて呉れた、其処は馬車専用の休憩所の様で馬用の水飲み場


の様に谷水が引かれて居た、ヒカリに塩分は居るかいと聞くと(いる~)と返して来


たので塩の塊をあげると一口で食べてしまった、その後狼も此方に来る事も無く朝に


なった、3人と馬車は昨日の事は忘れてしまったのか何事も無かった様に出発した、


半日ほどでルクトバス王国の手前の町が見えて来た、俺がもう直ぐトクトの町に入る


どと言いながら進んで居たら、町に入る手前で止められた5人程の鎧を着た兵士が手


に槍を持ち「この町に入るのにわ通行料が居るのだと言いながら近づいて来た」俺が


「そうなんですね知りませんでした」と言いながら、「お幾らですか」と聞くと「馬


車は1台大銀貨1枚で3人は一人銀貨3枚で9枚に成る」と槍を持った大男が言った、俺


が大銀貨2枚渡すと釣りは無いと言いながらよし行けと言って通して呉れた、俺はこ


んな所で争いに成っては町に入れないと思ったので、大銀貨2枚で良いのであれば安


いものだと思い彼らに従った、町に入り冒険者ギルドに寄り「町の入り口で大銀貨2


枚通行料が要った」と言うと、受付嬢が「そうなんですよ領主が命令して通行人から


取るんですよなので王国からは人が来なく成り益々さびれて居ます」と言うので、詳


しく聞くとここはこの国の辺境伯グライトルマ・イインカイが収めているそうで、こ


の周辺は基盤に成る産業も無くて収入が少ないそうだが、受付嬢の言うのには「ルク


トバス王国からの商人が多く通り交通の要所に成って居たので、通行人から通行料を


取り出したのが去年からなのですが、それをし出すと逆に商人が来なく成り税収が


益々減り通行量も減り悪循環が続いて居ます」と言った、「その上にトクトとゴホナ


ンとの間の山間に盗賊が住み付き通行者を狙うので益々通行人が減っているそうだ、


その討伐に何度かギルドからも討伐隊を出したが情報が洩れて居るらしく、何時も空


振りで盗賊が見当たらなく成るそうで失敗に終わっている」と言う事で、「あなた方


はそのタグを見るとAランクチームですよね。私がギルド長に掛け合うので盗賊の討


伐をお願い出来ないでしょうか」と言って来た、俺は二人に相談すると良いんじゃな


いと言うので了承した、しかしギルド長の許可が下りなかったと言うのもAランクチ


ームだと金貨10枚は出さないといけない、その予算が無いと言う事だったが俺はこれ


は可笑しいと思った、「金貨10枚位ギルド長のポケットからでも出せる位の筈ですよ


ね」と言うと、受付嬢が小声で言った「領主に止められて居るのかも」と言った、俺


はこれには裏が有りそうだと思ったが受付嬢が可愛いので助けてやることにした、カ


タリナとエリナスは宿で待つと言うので待ってもらうことにした、俺は可愛い子が困


って居るのを助けたいのだ(下心はちょっとしか無い)と正義の心が沸き立つ、俺は


その盗賊も怪しいと睨んだ領主の手の者が扮装して遣って居るのでは無いかと、ギル


ドの受付嬢はカルカラと言う名前で耳が少し長い獣人でウサギ系の様だった、尻尾が


ふさふさで丸くて真っ白だったしもふもふすれば昇天しそうだった、俺はヒカリの馬


車で盗賊が出ると言う地点に遣って来た、サーチには30個程の魔力が有ったのでマッ


プに切り替えると赤い点に成って居た、此方に10人程が近づいて来て居たので光に何


かあったら二人に叱られるので、ヒカリには防御結界を張り付けて置き近づくのを待


って居た、10人が奴て来て「馬車と金を置いて立ち去れば見逃してやる」と言った


が、俺が「お前たちは兵隊だな装備が皆同じだ」と言うと、「俺達は盗賊だこれは倒


した奴のだ」と言いながら、「こいつを逃がすな遣って仕舞え」と言いながら襲い掛


って来た。





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