第21話 ヤボルのダンジョン


 次の日に俺とカタリナはギルドに来ていた、チ-ム申請をして正式にチ-ムを組み


ダンジョンに潜る為に、チーム名はヒカリの楯にした何でも良かったが案外いい名前


に思えた、登録も終わり町で食料を買いだして置いたが俺のバッグに幾らでも入る事


に気づいたカタリナは「そのバック可笑しくない」と言い出したので、俺が「これは


魔法バックだ」と言うとカタリナが、「やっぱり可笑しいと思った」と言って居た、


暫く歩くとダンジョンの入り口にたどり着いたので、カタリナにスキル10倍魔法を掛


けて置き石碑に触れて1層に入った、このダンジョンは殆どが草原タイプの様でここ


も広々とした草原だった、少し向こうからゴブリンが来ていた5匹が居たが俺が影縛


りを掛けて拘束した、それをカタリナに止めを刺す様に言うと次々に刺して行ってそ


んなレベリングをし乍ら10層に来ていた、ダンジョンに入って2日目だった初日の夜


には家を出すのを止めてテントにした、テントの中も拡張して居るので4.5畳程有り


テントとはいえ広い、カタリナは聞いて来た「このテント広い気がするのだけれど


どうなって居るの」と聞いて来た、俺はこのテントはダンジョンの中で見付けたと言


うと、「アーティファクト聞いたことあるダンジョンで偶に見つかると」と納得して


居たが、何時かばれる事は明白でもその時はその時で又考える事にした、10層のボス


はハイオ-クだったがカタリナが剣で瞬殺したので、カタリナ自身が信じられ無いと


言う風なゼスチャーをした、俺は毎日魔法を掛けて居たのでレベルアップもしている


筈で、ハイオ-ク位は容易く瞬殺出来る位に上がって居るはずだ、とに角カタリナが


ハイオ-クを倒して10層の裏の石碑に来ていた、ここ迄は3日で来て居たが魔物の止


めは殆どがカタリナがして来たがカタリナに如何する20層に行くか出るか聞くと行く


と言った、と言う事で11層に降りて来たここからは魔物のレベルもちょっと上がると


言うと、大丈夫でしょうユウタが居ますからと言ったが俺はまだそんなには手を出さ


ない積りだった、暫く歩くと草原の魔物の定番が遣って来た狼だがこいつはマダラ狼


で結構強い、12匹居る様なので俺が痺れさせる様にサンダ-ボルトを撃つと12匹が倒


れぴくぴくして居た、それにカタリナにウォータースピアを使い止めを刺す様に言っ


た、12匹をウォータースピアで仕留めると魔力が半減した様で息が荒いがこれもレベ


リングの内だ、そんな事をしながら3日で20層に到達したのでここで1泊する事にし


た、ここのボスは推測するとオークジェネラル辺りだと丁度カタリナに良いのだが


と思いながらテントで寝て居た、次の日の朝にボス部屋に入るとオークジェネラル


が立って居た、俺の思惑道理の展開に思わず口元がにやけて居たので引き締めた、


俺がカタリナに「こいつは力を試すいい相手だ」と言うと、「私一人でやれと言う事


ですか?」と言いながら、「分かりました遣りますが危ないときは宜しく」と言って


剣を握りしめて、一歩前に出て構え先ずはウォータースピアを撃ち一気に近づき一閃


した、あっけない幕切れだった可成りの力量さが付いていた様でカタリナの圧勝だっ


た、裏の石碑に触れて一度鑑定して見る事にした、



    カタリナ 18才(人族)  レべル33


 HP  350

 MP  330


スキル  水魔法  家事


 水魔法 レベル3 ・ウォタ-ボ-ル ・ウォータースピア

          ・ウォーターウオール ・水圧


 家事  レベル3  美味しい料理が出来る


 レベルが20上がって居るし魔法もレベルが3に成って居るので、「強い筈だよ」と


俺が言うと、「マジですか、そんなに上がつて居るのですか、この18年で12までしか


上がらなかったのに」と言って喜んだ、俺がカタリナに「如何する疲れて居たら一旦


外に出て宿で一休みしても良いが」と言うと、「嫌なんか調子が良いのでこのまま行


きましょう」とカタリナが言う「分かったじゃこの儘飛ばしていくど」と言いな


がら21層に降りて来た、其処から暫く進むと遠くに戦いをしている剣戟の音がしてい


た、この辺には何組も入って来て入ると考えた方が良い階層だった、ちょっと避けな


がら冒険者に出会わない様にしながら進みだした、この21層では結局オーガ2体と戦


っただけで22層に降りた、ここでもカタリナには剣で止めを刺して貰いながら、気配


察知の訓練もやり出した30層に遣って来た、ここまでに倒した魔物はオーガ33匹と


オークが28匹マダラ蟻が44匹にマダラ狼が56匹と小型のマンイ-タ-が1匹だった4日


掛かって居た、30層のボスを倒す前にここで食事にする竈を作り材料を出すとカタリ


ナが作り出した、出来あがった料理を食べると俺が言った「流石スキル持ちだ料理が


上手い」と褒めると、カタリナが赤面して居たが実際旨いし手際が言いのは間違


いなかった、ボス部屋に入るとオーガが3体居たが普通のオ-ガだった、俺が拘束し


てカタリナが止めを刺すやり方で倒して30層の裏の石碑に触れて休憩した、其処で俺


が思い出したここ迄9日掛って居たので宿に預けたヒカリが今日までの契約に成って


居た、それを思い出して急遽帰る事にして外に出て宿に戻ると、受付に居た女将


さんも帰って来ないので心配して居たと言った、俺が後20日分の代金を支払い馬房代


と飼い葉代も払ってヒカリに会いに行くと、嬉しそうに鼻をこすりつけに来た鼻を撫


でてやり俺がゴブリンジェネラルの魔石を見せると、パクと口に入れてガリガリと食


べてしまった、するとヒカリの体が光り一回り大きくなった時に(マスターと念話が


来た)(ひょっとしてヒカリかい)と言うと(正解!)と言う念話が入り(マスタ-


私をハイホ-スジェネラルにして呉れてありがとう)と言った、(ヒカリ、ジェネラ


ルになったの)と送ると(そう成った)と言いながら嬉しそうにした、(ヒカリ、今


ダンジョンの攻略をして居るのだ後10日程帰らないかも知れないけど我慢してね)と


言うと、(分かった早く帰つて来てね。今度のお土産はキングが良いかも)と言って


た、そんなヒカリとの事は今はだれにも言わなかったがヒカリの体が一回り大きく成


ったので分かる人には分かるかもと思って居た、レベルも25に成って居てゴブリンや


コボルトぐらいなら蹴散らせそうだった、それから部屋で休み次の日から又ダンジョ


ンに入って行った、31層は森林だったここのダンジョンは殆どが草原で偶に森林や林


が有るが稀に遺跡が有るそうで、その時は大概強い魔物が出るそうで草原から変わ


ると要注意だとギルドで聞いて居た、俺は早速サ-チを起動して進み始め森の中に入


って行った、ダンジョンは何処へ行っても殆ど同じ様な魔物で構成されて居て代わり


映えが無かった、俺はここは如何だろうとちょっと期待して居たが、森にはこれとこ


れと言う風に誰かが決めた規定が有るのかも知れないとふと思った、ダンジョンとは


一体だれが作り何故有るのか目的は何か考えると寝れなく成りそうだった。


 森を進んで居ると森の住人がきた、ゴリラの様な佇まいに太い腕身長は大きい奴で


2m程有り小さいのが1m50cm位で番の様だ、鑑定するとバブグリ-ンと成って居て


2匹はやはり番の様で大きい方が威嚇をして来た、魔物と言うより動物と言った感じ


でそこから離れると追って来なかった、其処を離れるとサ-チには何も映って居なく


て魔物が少ない森なのかもと思いながら進むと、少し離れた所に反応が有った此方が


向きを変えると向こうも移動した、明らかに二人を狙っている様な動きをして居たの


で俺とカタリナは相手にする事にした、近づくが姿は見えないがサーチには魔力が映


って居るのが2体、俺とカタリナは反応から30mの所で止まり魔力に向かってウィンド


カッタ-とウォータースピアを放つと、2体の魔物が魔法を躱して姿が見えたがほん


の5秒程だったが見た目は豹の姿だった、体長は3mは有りそうな大きさで斑な模様に


長い尻尾が有った、鑑定は出来なかったが豹の一種だと考えて間違いなさそうだっ


た、サーチにはまだ二つの魔力が見えて居るので俺が魔力に向ってサンダ-ボルトを


放つと、木から痺れて落ちて来た奴を鑑定するとシャドーパンサ-と言う名前の魔物


でカタリナが止めを刺して俺が魔石を収納した、其処から暫く行くと階段を見付け降


りて行った。

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