普通でないものには普通でない力が宿る。
特に。神話の獣が未だ地上を闊歩する異世界では変わらず存在する事実であり、例え死してパーツを抜き取られたとしても、そこには確かに魔の力が宿っている。
例えば眼。例えば魔眼。
強く、不思議な力を宿したそれは、時に使った人間をも蝕む。これもまた、神話の世界に変わらず存在するルール。
本当か?
そのルールに、抜け道は作れないのか?
物語の語り部であり主人公であるところの神兵タケルは、町の眼科で働く検査士である。
そして謎の女により拉致され、魔眼と、魔眼を利用したコンタクトレンズ=魔眼レンズの研究を手伝わされることになった。
魔眼ならぬ魔眼。より安全で便利な魔眼レンズを作るために。
神話と魔法の世界に、現代の科学で抜け道を作る……というお話。
軽妙な語りで異世界を切り抜けながら、平凡で身近な科学で異世界をハックしていく転移系ファンタジーです。
魔眼レンズの力で、ファンタジーの困った人を助けていきます。困ってる人も、困らせる人もいるけれど。
18話以降の展開にも期待しています。