不登校3兄妹の母 の巻③
◆◆子育てから思う自分◆◆
私は、あまり感情的になって我を失うことはない人間だった。怒りに任せて大声を出したり、暴力なんてもっとしない。
子どもの頃から、現状を俯瞰してみる、どこか冷静な自分がいた。
大声をだして怒っている人に対して、(どうしてあんなことになるのか?そんなに大声出さなくても聞こえるのに。威圧するより、話をした方が問題解決につながると思うけど。危ないから、離れよ。)と言うようなことを、中学生の頃から考えていた。
しかし、その他人の怒りが自分の言動によって引き起こされようものなら、数週間に渡って落ち込んだ。相手は忘れていても、顔をみれば思い出す。似た状況で思い出す。何度も場面を反芻し、あの時どうすればよかったか、を熟考し、傷をえぐる作業を脳内でしていた。
それでも、自分が怒ることは少なかった。
子どもを産むまでは。
子どもを産んで、私はずいぶんと変わった。
まず、出産で『獣』になった。『人』である意識を捨てなければ産めたものではなかった。そこでよもや『女』でいられる訳がない。
育児でも私はかき乱された。いけない事、危ない事、奇妙奇天烈に理解できない事の連続だ。不登校だけじゃなかった。生まれてからずっとクレイジーな子どもたちだ。
そして私は、タガが外れたように怒った。大声をだして。正気の沙汰とは思えない絶叫も両手両足の指の数では足りない。
完全に、今までの自分が壊れた。変革した。
夫は、恋人時代に「へーちゃん」と私を呼んでいたが、出産を機に「へーローさん」と名前をフルで“さん”付けで呼ぶ。脅威なのか、敬意なのかは聞かないことにしている。
そんな波乱の我が子幼少期を経て、子どもはみんな学童期。絶賛の不登校中だ。
今、私は子育てを通して、自分の中にイノベーションを感じている。
不登校をきっかけに、沢山本を読んだ。『平等と公平』『発達障害とは』『指導と支援』『哲学』『栄養学』『生きずらさ』『良く生きるとは』
自分の中にテーマを持って、日々研究している。
『悩みが解決できないのは、自分の中に解がないから。解を得るには、知識と経験が必要だ』というのが、私の見解だ。
というか、すがるものもなければ、やっていられない。先人たちよ!私の解を本に書いていてくれ!!とすがって読んでいる、というのが、まぁ、正直なところだったりする。
知識を得たとて、経験はすべての事象が初体験だ。太刀打ちできない。
不登校だって?!え?あんたも?うそだろ、あんたもかい?!とあっという間に3兄妹不登校だ。
そう簡単にはいかないもんだ。
しかし、知識に救われることもたくさんある。
「行動にはそれを起こさせる背景があること」や、自分の傷つきへの対処法として、「本能、感情、理性を使い分けること」などは、自分から取りに行かなければ気が付けなかったことだ。
人は、日々成長、日々勉強だなぁ、と思う。
◆◆自分への教訓◆◆
◎自分は今、変革期。イノベーション中です。
◎ときどき、ロード状態バグります。いきなりのシャットダウンとか超あるある。再起動できると信じること。
◎過去と他人は変えられない。と肝に刻み込む。
幸せ探しの旅~今日も今日とて不登校~ へーロー @herohero55tpt3
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