いわゆる古き良きラノベを感じさせる作品であるものの、古き悪しきラノベの定番の様な自己中キャラばかりなのがネックになる。
妹を除けば一番関わりの深いクラスメイトですら自己の利益のために主人公をいいように使おうとし、主人公に対する八つ当たりは当たり前といった態度は全く改められる気配がない。まるでひと昔前の暴力系ヒロインの様に(本作ではヒロインとしての位置づけではないが)。
主人公に魅力はあるし、ロボによる無双も描写のレベルが高く満足感と爽快感を感じさせるが、上述の不快要素とトレードオフの結果として作品全体に対してネガティブな印象が上回る読者もいると思われる。
いろいろ惜しい作品。