こ、こ、こ、こ~♪
「こ、こ、こ、こ~♪ 小スズメ~♪ KO・SU・ZU・ME♪(チュンチュン♪)
すず子~♪
梅子~♪
…………
……あれ、ゆず子どこ行った? ゆず子~♪」
「きゃきゃきゃうあーーーー!!! みんな、大変よ!大変ーーーー! 大谷翔平様がぁ~~~大谷翔平様がぁ~~、結婚しちゃったんだってばチュンチュン!♪」
「は!?はぁ~!?はぅあーーーーーーあぅぐあ゛…………」
「ふ~ん、そうなんだ…、まぁね、もう29才だし、だから私が言ってたでしょ、もうそろそろ結婚した方がいいって……ちょ、すず子……あんた、アゴが、アゴが……」
「……は、外れりゅ……、外れりゅ…………あ、あぅぐあ゛ちゅんちゅ…………」
「いや~~~~! もうこんな生活イヤ~~~~! あたちがぁ~、この小スズメ三姉妹で一番かわゆくてぇ~、この小スズメ・ワールドでも超絶一番人気の末っ子アイドルゆず子タンがぁ~、翔平様と結婚するはずだったにょにぃ~~~! ……もう、一生!もう一生……道でゴミ拾いなんかしないのチュンチュンー!」
「……どさくさ紛れに、ゆず子がまた何かのたまっておるな……」
「…………あ、あぅぐあ゛、あぅぐあ゛…………」
「うんにゃ~、こうなったら、こうなったら~……これからは、毎日道にゴミ撒き散らしてやるにゃ~~~……え~~い、ぽいぽいぽいっ!」
「ゆずおバカ……ここ家だから……、家の中でそんなことするんじゃないよ…」
「…………あぅぐあ゛、あぅぐあ゛、あ、あ…………」
「え~~い、ぽいぽいぽいっ!ぽいぽいのぽいぽいっ!」
「ジロ……自分で拾いなよ、デブゆず……」
「え~~い、ぽいぽいぽ…………ん? 梅子、今、なんか言ったかチュン?……」
「いや、別に……。」
「……いや、言った……確かに言った……言ってはいけない言葉、聞こえてはいけない言葉が聞こえたぞチュンチュク……」
「…だから、そのゴミ、拾いなさいよって…」
「いや、その後に、そなた、聞き捨てならないセリフを口にしたであろう…、そこの、インテリ気取りの赤メガネ・ね暗女子め……」
「おいおい、何だ、その言い方……普段はエセ末っ子キャラでふにゃふにゃしてるくせに、随分上から目線で言ってくれるじゃないか、この猫っかぶりのクソぶりっ子肥満スズメが……」
「肥満じゃないし! デブですらにゃいでチュン!……ちょっと、ちょっと、ほんのちょこっと……ふんわりしてるだけでチュン! アンタ達と変わんない!ほぼ変わんないじゃない!」
「パカッパタッ ゴロゴロゴロ~……お早うございますぅ~、朝ご飯持ってきましたよ~~♪ 今日は、イングリッシュマフィンですよ~♪ みなさ~ん♪」
「リック! 勝手に入ってくるんじゃないわよ! 今取り込んでるのよ!帰りなさい!」
「そうよ、目障りよ、そこの丸っこい奴…」
「……え、……でも朝ご飯……それに、オイラ専用の出入り口作ったのは、あなた方じゃないですか……ゆず子ちゃんまで、いつもと声が違うし……あ! そうだ! 今朝は大ニュースがありますよ!……」
「……リック、次の一言を言ったら、わかってるね……」
「……ダンゴ虫、覚悟は出来てるにょかチュンチュン……」
「……え?……なんかよくわかりませんけど……、さっき道に大きなゴミが落ちてたので、拾ってきましたよ♪ ここのお三人は最近、よくゴミを拾ってたじゃないですか♪ 『ゴミを拾うことは、運を拾うことチュン♪』って、オイラも見習って、ゴミ拾いましたよ~♪ これで運が良くなりますように (*´人`*)……と、このゴミなんでしょうかね? ……あ、新聞を丸めて捨ててあったんですね…ふんふん…『号外!大谷翔平様、結婚!』…って、あぁ、また人間界TVのことをネタにした三文新聞ですね…ははは……あれ? 二人とも、なんか顔が怖いですけど……、それに、そこにいる人は誰ですか? すんごい口が大きい方ですね~♪ 開けっ放しだと、口の中が乾燥しちゃいますよ……あれ、ほっぺがすず子ちゃんと同じ色模様ですけど……」
「…………あぅ、あ、あぅ……あぅぐ、あぅぐ、あぅ、あぅ~…………ご、ご結婚、おめでとうございますでチュン♪……」
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