第11話くすもとのおっさん酒や!

手酌でぐい飲みに酒を注いだところ飲み屋の戸がガラガラと開き、「くすもとのおっさん酒や!」


下町の極道2人と鴉原村の荒くれ者の小沢の3人が店に入り先に来ていた客のテーブルに短刀を置いて席を奪い酒を酌み交わしていた。


 これだけでも勇二は神経が尖り無意識に極道相手に立ち回りをしようとする気持ちを制していた。


「明日入隊やさかい大人しいしとかなあかん!」


グッと、奥歯を噛みしめ堪えていたが、「明日から工事やからな。」村の荒くれ者の小沢に指示をした。

「工事は来月からでは無かったのですか?村長はその気で村印を押したみたいですよ?」

「ワシらに意見するのか、ダボが小沢!」

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