【論考:国際情勢】いつから「台湾は中国の一部」と言わなくなったのだろうか。(記事内に答えは無く、ただの問い掛けです)

──『「台湾が中国の一部と認識したら防衛費の増額に理由が付かなくなって困るじゃないですか」』──

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 中国政治に詳しいわけでも台湾事情に詳しいわけでもなんでもありません。ただの問いかけとしてお読みください。ここにあるのはただの文字の羅列です。

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 2024年4月8日(月)。21時23分。


 怖いな書くの。


 自由に書こうと思う。


 こんにちは。井上和音です。


 タイトルから書いているので台湾のことを書かなければ釣り記事になってしまう。さっさと台湾のことを書いて、後半は、何を書くのだろうか。


 台湾である。


 私事で恐縮ですが、実家のトイレに世界地図が貼ってあって、そこには中華人民共和国と台湾の国土の色は同じ緑で塗られている。台湾の島の横に「(たいわん)」とひらがなで書いてある。


 また、オリンピックなどの開会式での行進では毎回台湾は「チャイニーズ・タイペイ」と呼ばれる。以上を以って、小学生くらいまでは「台湾は中国の一部だけど特別な地域なのかな」とそれくらいの認識だった。


 受験で世界史を選んだので、中国共産党と国民党が争って、中国共産党が政権を取ったのちに、国民党が中国本土で地理的に追い込まれていって、最後の拠点として選んだ地が台湾だったような気がする。


 国民党を忘れていたので今調べた。蒋介石とか懐かしい。


 今の台湾は民進党と中国国民党の二大政党らしい。民進党は覚えていたけれど、野党のほうは知らなかった。これも今、インターネットで調べた。


 民進党は反中国。中国国民党は親中。そんな感じの二大政党。今は反中である。


 オリンピックで「チャイニーズ・タイペイ」と言うのが今までの普通だったので、驚いたのがTOKYO2020である。格好付けて書いているけれど、2021年度に行われた東京オリンピックである。懐かしいね。


 そのときの台湾の紹介が「『チャイニーズ・タイペイ』『台湾』」と会場内に紹介があった。


 驚いた。『チャイニーズ・タイペイ』は英語での紹介だが、日本語の紹介では「チャイニーズ・タイペイ」とは言わずに、一言「台湾」だった。これが香港ホンコンとか澳門マカオとかでも同じ感じで「香港」「マカオ」と紹介があったら納得していたが、確か、調べてみるけれど「香港特別行政区」「澳門特別行政区」みたいな日本語での紹介だった。


 台湾だけ「台湾」だった。日本人の日本語が分かる人にしか分からないだろうけれど、まるで独立国家に格上げされたかのような紹介の仕方だった。


 「何で台湾は『チャイニーズ・タイペイ』じゃなくて『台湾』なの。何かおかしくないですか」と訊いてみたが「何がおかしいのかが分からん。台湾は台湾だろ」と言われて一蹴された。


 だって英語の表記と日本語の表記が違うやん。これは、何か怖いなと思ってしまった。


 台湾って独立国家なのだろうか。なんか日本人のほとんどの人が当たり前のように「台湾は独立した行政組織(これは合っていると思う)」「台湾は中国の一部ではない(これが分からない)」と考えているというか、令和に入ってからそんな感じの雰囲気が当たり前の日本になってきたような気がする。


 民進党だからということもあるのだろうか。民進党はアメリカの傘の下中国とは一線を画して、中国からの支援などは一切受け取らないという姿勢を見せているから、お近くの国、日本などでは「台湾は中国の一部ではない」という論調で一致しているかのように思われるのであろうか。


 そもそもが、台湾の与党が中国国民党になって「台湾は中国の一部です」と法律なり宣言なりしてしまえば中国の一部になるのであろうか──多分法律とか、国際法とかで許されないのだろうけれど──と思うと、今の当たり前のように「台湾は中国の一部ではない」「台湾有事」とことはやに言ってしまう日本の論調や、「台湾有事」を基準とした東シナ海沿岸への防衛費の拡充も、「台湾は中国の一部です」と政権が変わり、コロッと時代というか、政治というか、文化が変わってしまえば、一体何を根拠に防衛費の増額とかが決められているのだろうかと、少し疑問を持ってしまうことはある。


 しかしながら、台湾総統選挙で民進党が勝ったので、「台湾は中国の一部ではない」という論調が崩れることはないと思われる。次の選挙は2028年らしい(Wikipediaで調べた)ので、台湾と中国との冷たい戦争は続いていくのかなと思われる。


 戦争って言葉は軽々しく使わないほうがいいか。


 なんか、論考っぽくなってきた。台湾では繁体字が使われていて、台湾は「台灣」と書く。「『灣』って書くの面倒くさくないですか。『湾』って書いた方が楽じゃないですか」と手をにぎにぎしながら冗談を言っても、多分本気で殴られるだろう。特にナショナリズムの強い人とかだったら。民進党が政権を握っている今は、「台湾有事!」とか声高々に言われているし、徴兵制も確かあったと思われるので、愛国心というか、愛台灣心の人も大勢いるのかなと思われる。


 台湾総統選挙を調べていたら、中国国民党も33%の得票率は取っていたらしい。台湾も一枚岩ではないのか。三分の一は親中というか、言葉は同じなので親中の人が居るのも当たり前か。台湾内部でも日本の報道では出てこない小さないざこざはたくさんあるのだろうなと思われる。


 台湾で大きな地震があったので、お見舞い申し上げます。これは本心です。どこの地域であろうと、災害や戦争で人命が失われることは悲しいことですから。

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