新型コロナウイルスは弱毒化するのに統合失調症は弱毒化しない。
──『全国民統合失調症の疑似体験を義務教育に入れてください』──
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2024年3月25日(月)。16時23分。
こんにちは。井上和音です。
Covid-19というのはもう飽きてきたというか、熱が出なくなり、もう少しで社会復帰できそうな感じがする。病院が示した予定通りに社会復帰しそうな気がしている。
コロナよりも社会復帰するほうが怖くなってきた。先週の春分の日、2024年3月20日(水)から一度も働いていないのだ。もう休暇も6日目である。年末年始よりも長かったんじゃないの。
復帰するのはいいのだけれど、復帰した後の社会のスピードについていけず、結局またストレスか何かで熱をぶり返すとかなれば、年休がピンチになる。
「面白い、それ?」と幻聴が聞こえてくる。面白くないよ。統合失調症は相変わらず。なんというか。お金さえあって、世間体を気にしないのならば引き籠って生活をしているほうが絶対に楽だと思い始める。引き籠って自由に生きていけるのならば、それに越したことはないと思う。
ここ熊本だし。熊本市でもないので特に面白いものも世の中には存在しない。ただ我慢することだけが求められる世界だ。
YouTubeをぼーっと見ていて、貯金が5000万円ある人の動画を見ていた。共働きで片方が平均で450万円もらっていたら、普通に年収は900万円。それで普通に暮らしたら300万円くらいで済むので、残りの600万円は貯金に回すことが出来るという。当たり前すぎる理論。600万の貯金を10年すれば6000万円になる。当たり前の人生のようで、羨ましい。普通の人生ってこういう人生だと思うのですが、なぜ私の年収は130万円くらいなのでしょうか。熊本でお金を稼ぐ方法って何かありますか。永遠に私はダメなのでしょうか。
統合失調症って損だね。同志社大学行ったのに卒業も出来なかったね。就職してても我慢出来ていないだろうし、なるようになって今の人生なのだと思う。
親近者に新型コロナウイルスが伝染してしまい、急遽発熱外来へと行くことになった。全部私のせいだ。私が何かをしたというわけではないが、私がコロナウイルス感染したからこんなことになった。自分が新型コロナウイルスに罹患しても特に何も思わなかったし、むしろ初めのほうは原因不明だったので、新型コロナウイルスと分かって喜んだくらいだった。ガンなどの可能性も否定できなかったので、新型コロナウイルスで済んでよかったと本気で思っていた。
だが、親近者がかなりきつそうにしているのを見て罪悪感が湧いてきたのと、親近者がしていた家事を自分が一手に引き受けることになるのかと考えると、なかなか怖い。家事をやったことがない。親近者のことはあまり書かないほうがいいとは思うが、今月いっぱいで退職だったはずだったのが、私がコロナウイルスを伝染させてしまったが為に、きれいさっぱり退職できるという計画を私がぶち壊してしまった。申し訳なくて、申し訳ない。
幻聴。喉の違和感。咳き込み。この三つがまだ治っていないが治るのだろうか。幻聴のほうは死ぬまで──下手したら死んだ後も幻聴が聞こえるのではないかと思うほどに──治ることはないのだが、喉の違和感と咳き込みが治まったら、ただの統合失調症に罹患して、罹患し続けている精神障害者に戻るだけだ。一生薬を飲む生活は変わらないらしいが、新型コロナウイルスは徐々に弱毒化している。統合失調症は一生弱毒化しない。統合失調症はヤバい病気だ。誰も統合失調症にならないほうがいい。そんな病気をこの世から消す魔法でもあれば、即刻使う。しかしながらそれで障害年金が切られるとしたら悩みものだ。熊本で職を選ぶなんてことはできないのだから。言ってみれば、同志社大学に行ったのも熊本とおさらばするためだけだった。熊本に戻る気は本当に無かった。熊本に戻っても悲惨な人生しか待っていないことくらい知っていた。
幻聴で「早く終わらないかな」とか聞こえてきた。
統合失調症、お前を俺は一生許さん。新型コロナみたいに数日で弱毒化してくれ。さっさと死んでくれ。悲しい孤独者の夢想。
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