第2話 各自の超能力

「こんにちは。私はカレン・リ・ムークです。あなたたちのチームに入りたいと思っています。」

女の人………、違う、カレン・リ・ムークさんは、丁寧にお辞儀をした。

「あの、チ、チームとは…?」

アサカがオドオドとした様子で尋ねた。

「あなたたちは、2人であの世界へ行って人と戦っていますよね?なので、私たちも参加させてほしいのです。」

「ええと………、それはどうしてですか?」

アサカは、女の人を見つけたことに驚いているのか、いつもより雰囲気が違うように見える。

「あなたたちは、「戦士の3人」というものを知っていますでしょうか?!」

カレンさん(カレン・リ・ムークさん)は、ほんの少しだけ胸を張って言った。僕とアサカは、いきなり、ピン!っと頭の上の電球が光ったように思い出した。

「「「戦士の3人?!」」」

僕とアサカは、同時に大きな驚きの声をあげた。

「あの、戦士の3人がどうしたのですか…?」

「実は、みんなには内緒にしているんですけど、私たちが戦士の3人なんです!」

「えええええええーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」

僕とアサカは、ジェットコースターにでも乗ったのかと思われそうな大声を出してしまった。その声は、辺りに響いて、こだまとなって帰ってくる。戦士の3人は、世界で強いと言われる敵を倒したこのサイキックパワーワールドの人だ。それが、カレンさんたちだったなんて。ってことは、カレンさんたちの超能力は何なのか…?それと、カレンさんたちの超能力のレベルは…?そんな疑問が頭に残って、離れなくなった。

「なので、最強となってレベルが上がったんですけど、もっと最強になったってわけです!それで、誰もが「自分たちのチームにぜひ入って!一緒に戦いたい!」とか思われるわけですよ。それで、チームが書いてある紙で抽選が行われて、私たちはあなたたちのチームに入ることになったのです。あっ、もしいらないのなら大丈夫ですよ!別に「いらない」と言ってもらって。そうすればもう1回抽選しますので!」

カレンさんは、ガッツポーズをしながら言った。僕とアサカは唖然としている様子だ。

「あの………。お聞きしたいことがあるのですが、カレン・リ・ムークさんたちの持っている超能力は何ですか…?」

僕は、もう我慢できなくなって勇気を振り絞って聞いてみた。

「私の超能力は、人の心を読む能力です!レベルは100!」

「僕の超能力は、敵などの弱点や、敵の居場所が分かる能力です。レベルはカレンと同じように100です」

「俺の超能力は、ビームです。あと力で敵を殴ったりします。レベルは同じ100です。」

次々に、超能力が何なのかを話してくれた。レベルまで自分から教えてくれたのはびっくりだけど、役には立ちそうだ。

「でも私、ある「ヒミツ」があるんです。」

カレンさんが、ひそひそ声で言った。カレンさんの「ヒミツ」とは…?

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