もっと読まれるべき!

透明感のある文章で高校生たちの日常を切り取っていく連作(第3話現在)。
一人称で語られるストーリーは、まるでバトンが渡されるように、一話ごとに主人公が変わっていく。
甘酸っぱくて、ほろ苦い。だが、それだけではない。
作者特有の、……何と言えばいいのか、厭世的でありながら、その中でも希望を求めたいという世界観が、心地よい。
読むほどに引き込まれていく。