第2話

side???

東京都品川区。品川ダンジョンにて、2025年5月4日、125層階層主ベヒーモスが倒されたと言う最前線のダンジョンダイブギルドの報告によって探索者達に大きな驚きをもたらした。

「それは本当か、彼らはつい1週間前にやつに挑んで帰還者が1人も出ずに負けたんだぞ。」

「情報によりますと、ダンジョンダイブギルドの斥候が今朝見にいくと、ボスの姿が消えており、次の階層への階段が出現していたとのことです。」

一体何者が奴を倒したのだろうか。興味深い。出来ることならうちに引き込みたいが。







side竜馬

折角モンスターに転生したんだ。あのクズ先輩とギルドに復讐しないとこが済まない。そのためにはレベル上げだ。モンスターを倒しながら地上に向かうとするか。ベヒーモスを倒した後、体がでかくなってこの洞窟では苦しいからな。ダンジョンは下がれば下がるほど狭くなるから上に行けば広々としているはずだ。

思い立ったが吉日、早速俺はダンジョンを登っていくことにした。道中探索者がいたが、無視してさ消え急いだ。








side???

「速報です。品川ダンジョン100層付近にユニークモンスターが現れました。モンスターは上層へ移動しているようなので付近にいる探索者は避難してください。現在の被害は0で、探索者を避けているとの報告が入っています。」

久々にニュースをつけると、速報が流れた、最近は何かと品川ダンジョンで事件が起こる。いや、今回のユニークモンスターは事故だな。だが、上層へ向かうユニークモンスターは初めて聞いた。ベヒーモスの一件に関係してそうだ。部下に命令してさぐらせてみよう。何せ、うちには世界最強が居るのだから。

「はあ、」

彼に頼むとまた厄介ごとが増えそうだ。





sideとある配信者

「さあ、今日はここ、品川ダンジョンで100層付近のモンスターを買っていきたいと思いまーす。」

・きたーーーーー

・やっと始まった

・ユニーク出たとか言ってるぞ?

・カナたんきたー

「ユニークですか?怖いですね。何層あたりか教えてもらえますか?」

・100層あたりらしいでー

・階層を移動してるとか

「では、ユニークを避けながら行きましょうか。私には危険察知があるので。」

・フラグにしか聞こえねー

・お願いだからグロだけはやめて

「私も垢BANだけは嫌なので怖いですねー。じゃあ、行きましょうか。」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る