仲間に裏切られ、殺されたらドラゴンに転生したので世界滅ぼす。と思っていたら何故かバズってしまった。

第1話転生

俺の名前は竜馬、天野竜馬だ。

俺は今、死んでいる。何故こんなことになっているかというと、数十年前に世界中に現れたダンジョン。それらを攻略するために作られた組織のギルド。俺はその中の底辺のギルドで働いていたが、俺をうとましく思っていた先輩が、ダンジョン内で俺を後ろから刺してきて、今に至る。

それにしてもさっきから頭に何か当たるなあ、思い切って頭をぶつけると案外脆くて割れた。周りは洞窟のようだ。もしかしなくても俺は転生したらしい。

しかし、視点がかなり低い。何かの魔物に転生したみたいだ。

天野竜馬　ドラゴンLV1幼少期

HP100

MP500

ATK300

DFE200

SP50

スキル

火炎放射

体力は少ないもののその他のステータスは前世の俺より高い。

え？ド、ドラゴンだと？あの伝説のＳランクモンスターでダンジョンスタンピートでかなりな被害を出したモンスターの一つの、ドラゴンだと？

火炎放射は前世よりも火力が高かった。スキルはイメージが大切だと聞いたことがあったから、人が炎を出すイメージがしにくかったのだろう。

ドスンドスンと音が聞こえてきた。

なんだ？覗いてみると、ベヒーモスだった。ベヒーモスは例のダンジョンスタンピートで多くの被害者を出したＳランクだ。

いくらドラゴンとはいえ幼少期だ。

体のでかいベヒーモスにかなうわけがない。

運良く近くに俺がギリギリ入れそうな穴があったので入った。

しかしながら、ベヒーモスは俺のことに気づいていたらしく、穴の正面に立って俺を待ち構えた。

どうしようと慌てたが、いい案を思いついた。ハメ技でこっちから一方的に攻撃すればいいんだ。相手は壁を壊そうとしないので、好都合だ。火炎放射でチクチク倒してやろう。

MPは1分間火炎放射をすると1消費するので、8時間くらい続けて休憩を繰り返せば大丈夫なはずだ。

　何回繰り返しただろう。ずっと動かないベヒーモスに火炎放射を放ち続けていると、遂に呻き声をあげて倒れた。

よっしゃーーーー！声にならない叫び声をあげた。

レベルが上がりました。レベルが上がりました。レベルが上がりました。レベルが上がりました。...

ものすごくレベルが上がった。

天野竜馬　ドラゴンLV58青年期

HP10000/10000

MP20000

ATK5000

DFE3500

SP500

スキル

火魔法特

自動治癒

めっちゃ上がってる。

火炎放射が火魔法特に変わって自動治癒が増えている。