第5話 いじめと受験といじめ
クラス四十人に無視されるようになりました。
40VS1です。
三か月ほど続きます。
厳密に言うと無視は三十七人くらいでしょうか。
五、六年生の時に来た何人かの転校生は話しかければ普通に答えてくれました。
多分、他の学校で似たようなことを経験していた子たちなのでしょう。
ただ積極的に話しかけてはくれません。傍観者です。
そして、塾に通うための他の学校の子とも二人、しばらく一緒に通っていたのですが、こちらも無視が始まります。待ち合わせに来ない。何日待っても来ない。
スマホとか携帯とかない時代なので、駅の黒板に「先に行くね」と伝言を書いていました。
駅に黒板があって、チョークで伝言が書けた時代です。
あとから気付きましたが、わざと二人で時間を示し合わせて、先に二人で塾に行っていました。で、駅で合うと二人は睨んできます。
突然始まる女子のシカトといじめは怖いです。影でずっと悪口を言っていたのでしょう。ちなみに悪口を言われると、脳が傷つくそうです。
家も学校も塾に通うのもハブと無視。無視だらけ。キツイ。精神的にキツイ。
受験勉強もしんどいし、ノイローゼになっていきます。
でもこの頃から、小説を書き始めました。
ちょうど、ライトノベルの先駆けとなる、ホワイトハートや、コバルトなどの少女小説が流行った時期です。ロードス島戦記や銀河英雄伝説はもう少し上の代です。
下半分が空白、というのも流行りました。
塾へ行く前の時間に本屋へ行って、買っていました。
見よう見まねで書き始めます。
下半分空白は納得がいかなかったので、原稿用紙は埋めました。
ただ学校で書いている(することがないから)と男子が面白がって奪いに来ます。
なので、小学校では居場所も、することもありませんでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます