第4話 究極のぼっち
仲のよかった女の子をうっかりシカトしてしまったせいで、その友達は違うグループに入ってしまい、私は六年生になってまたぼっちになりました。
新学期、話しかけてくれる子が誰もいません。
自業自得なのかもしれませんが、困りました。なので一人で静かに本を……読める状態でもありませんでした。
荒れているのです。クラスと、なぜか学年全体が。
5クラスあって、特にひどいのが2組と4組で、私は4組でした。
5組に仲のいい子はいたのですが、小学校では他のクラスの子が自分のクラスに入って来ちゃダメという謎ルールがあり、他クラスに遊びに行けませんでした。
私は私立の受験をすることになっていたのですが、クラスに受験する子は私一人。
いや、確か何人かいましたが男子で、塾が同じ子は全員他クラスで、完全にぼっち。
私立受験をやっかむ親もいます。その親が子供に対して「仲良くしちゃダメ」というので、またまた目の敵にしてくる子もいました。
一応、三人グループに入れてもらいましたが、私はおまけ扱いです。
仕方がないから私たちのグループに入れてあげる、でもあなたはおまけ。
そんな声が聞こえてきそうでした。
いつも三人でつるんでいて、私はハブにされます。
三人で内緒話をしていて、「なにを話しているの」と寄っていくと姉の如く、ドン、と追い出されます。
そして、暴力教師に対する男子の不満は女子に向かっていきます。
女子に暴力をふるう男子が現れ始めました。ドッチボールのボールで力いっぱい女子の頭にボールを何度もぶん投げているのです。
私もなぜか2組の男子に突然みぞおちを殴られました。しばらく動けませんでした。
そして、やたら私に難癖をつけてくる男子がいて、始まりました。
いじめが。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます