第56話 京都へと

高師冬を捕らえた俺たちは一旦鎌倉に戻り、食糧を用意して鎌倉到着から2日後に鎌倉を出発した。


今川たち関東庇番の残党たちと、東北の辻堂軍本隊、合計5万もの大軍で東海道を下り、主君である直義様を救いに向かう。


そのためなら、少し前まで味方だった北朝、つまり尊氏派の武将と戦ってもいい。そう心を決めた。


現代でいる愛知県豊橋くらいを進軍している途中に伝令が来た。


どうやらこの先に標的である高師直の弟、高師泰の軍勢がいるとのことだ。軍勢としては2万ほどとのことだ。


「敵が近くにいるぞ。戦闘体系に入れ!時行隊は左翼に入って軍勢を整えよ!家長は右翼に入って相対す敵を打ち倒せ!赤松・平八の2人は中央軍に入って軍勢は左翼と右翼に均等に振り分けて予備軍とせよ!」


『はっ!』


と言い、俺の配下たちは指示どうりの行動を行なっていく。


軍勢が整った辻堂軍は、高師泰率いる軍勢と相対す。


「家長に合図を送れ。今川軍の準備が済み次第中央軍も動かすぞ」


と伝令に伝え、しばらくすると砂煙が右側から巻き起こった。恐らく家長が進軍を開始したのだろう。


実は今川とは鎌倉で軍議を行い、戦いが起きた場合は連戦ではない限り辻堂軍が相手を蹴散らすということで一致した。


今川にはそこまで軍を率いる才がないのもあるが、奥州の兵たちはみな屈強なのも要因だ。


伝令が帰ってきて、今川の軍勢が整ったとの情報を入手した。


「時行に前の敵を蹴散らせと伝令を送れ。本隊も出陣だ!総員配置につけ!」


『はっ!』


と本陣に残ってた武将たちが各自の場所へと移動する。


俺も愛馬に騎乗して辻堂軍の前に立つ。


そして後ろを向き、


「狙うは高師泰の首一つ!軍勢を蹴散らせ!突撃だ!」


『おおっ!!』


この言葉を合図に辻堂軍、合計2万が高師泰率いる2万と戦闘体制に入った。

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