第24話 密会

「で、お主が私に会いに来た理由はなんだろうか?」


と、時代が時代なら北条家の跡継ぎだったはずの「北条時行」が聞いてくる。


「私は、そなたとその郎党を我が配下になってもらえないかと願いに来た次第だ。」


「ほう。なぜに我が配下たちを引き入れようとするのだ?」


「ここからの話は他言無用だ。誓えるか?」


「ああ。」


「では話そう。私は...」


と、自分が未来から来たことを明かし、その後の展開を話した。


「なるほど...つまりは直義はこのあとタヒぬのか...」


「君の恨みは、直義じゃなくて尊氏だろ?俺も直義様を守るため、挑んで来たものは叩き潰す覚悟だ。手を組もうじゃないか。直義様には僕が話をつける。」


「わかった。辻堂の配下になろうじゃないか。よろしく。」


「ああ。」


こうして、北条時行とその配下は、和音の家臣団になることが決定した。


これで、北条毛の血が絶えないことを願いたいものだが...

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