第4話 和音の正体

「では話しますね。私は~」


私は2006年生まれで、2023年からタイムスリップしてこの時代にやってきたことを話した。


直義公は私の話に興味を少し持ったような感じで話を聞いていた。


「いくつか質問したいのだが、未来から来たことが本当ならば、私の未来について分かるだろう?」


と聞いてきた。


「分かります。」


と答えた。


「足利家はこの後どうなるんだ?」


と聞いてきた。


「まず、直義様の兄上、尊氏公が室町に幕府を開き、この幕府は15代まで続きます。」


直義公はふむふむと相槌を打っている。


「ただ、8代目の将軍様の後継をめぐって争いが起き、それで幕府の力が衰退します。」


と続け、


「そして15代目には、守護代のとある人物によって、足利幕府は滅びます。」


と締めた。

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