第3話 直義公とご対面
そう告げて上座に座ったのは足利直義本人。
この時数え年で29歳と若い直義。
「私は辻堂和音です。」
と返した。すると直義公が、
「孫二郎、人払いをお願いできるか。」
と言い放った。え、もしかして僕、○されるパターン?
「はっ。」
と孫二郎が返事をし、人払いをして自身も離れていった。しばらくすると直義公が、
「お主、何者だ?」
と聞いてきた。直義公はさらに、
「私には人となりを見るだけでその者の実力を図ることができる。しかし、お主だけにはできぬのだ。お主はどこから来た?」
と続ける。
「他言しないと約束できるならお教えいたします。」
と返す。
「いいだろう。」
直義公が返した。
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