ダンジョンに落ちたクラスメイトがヒロインを見捨てるが主人公だけは見捨てなかった

「…捜索隊の方針」

「先ずは一つ目、食糧問題だ」

「現状では小鬼の食用に成功し、霧が発生している事から近くに水源地帯を散策、地底湖を発見した為、飲料水作成を行っている」

「喰代料理長には化物の討伐後、実際に食事が可能かどうか調査を行って欲しい」

「りょ、料理長って…生徒会長もそんな事、言わないで下しゃいっ」

「次に、脱出の手掛かり」

「ボクらがこの穢土回廊へ墜ちた為、この原因の調査及び、現世へ戻る方法の捜索を行って欲しい」

「これはオカルト研究部・物集女部長と物部刑架部員に行って貰う」

「頑張りましょうね、刑架ちゃん」

「はい、出来る限りの事は致します」

「荷物持ちの役割は大嶽仙獄部長、必需品を担う重要な役目だ、心して行動してくれ」

「…問題ない」

「地図作成は東西南北四方、長期間に渡る滞在を考慮し、ある程度のインフラを整える為には正確な地図が必要だ」

「はいはい、目にモノ見せますよっと…まあ、目が見えないんですけどねぇ」

「治療の役割を、保健委員会、神酒呑子副委員長が行う」

「あぃあぃさーぁん」

「最後に戦闘要員、烏頭尾操臣、弦弓月、大握殴、不死川命、志熊ガンマ、阿久刀壱心の六名」

「夫々、近距離、中距離、長距離に適した戦闘要員で構成した」

「調査期間は食料の関係上、一週間以内とする」

「…何か、他に聞きたい事はあるかな？」

「特には無いよ」

「そうか…では、無事に帰って来る事を願っているよ」

「捜索隊、これより、行動を開始せよ」