第2話 お菓子食べ食べ競争で三郎は頑張るらしい!

「では、次のゲームを発表いたしま〜す! 次はこれで〜す!」



その合図で次のゲームが発表された。そのゲームとはこの様なものだった。



「次は、指定したお菓子食べ食べ競争で〜す!」


これは先ほどお菓子早食い競争を挑戦して胃がもう限界な5人のお菓子戦士たちに挑戦してもらいます。なお、この競争にはお菓子を食べる際に時間制限がありその時間制限をオーバーすると失格になります。それ以外は、指定したお菓子を食べてくれば問題ありません。




その説明が終わるとゲームが開始された。



三郎もそのゲームに参加する。その時に少しでもお腹を空かせるためにゲーム前に少しジャンプをしてトレーニングをした。



トレーニングが終わると三郎はゲームのスタートの準備位置に立ち、最初のお菓子を食べた。最初のお菓子は、チョコレートだった。別にどのようなチョコレートを食べても良いが大きいチョコレートや高いチョコレートを食べた方が得点が高い。でも、お菓子に得点は書いていないため三郎は適当に美味しそうなチョコレートを選び食べることにした。



「よし、これにしよう!」



三郎が選んだチョコレートは四角く、食べることができる銀紙がついていた。銀紙を食べると、次にチョコレート本体を食べた。このお菓子を食べてもまだ時間はたくさん残っていた。三郎はそのおかげでトップでチョコレートを食べ終わった。



「次は! この溶岩飴を食べていただきま〜す!」



進行は次に食べるものを指定した。それは若返りの湯に使われている溶岩飴だった。確かにそれを食べれば何歳かは若返るが「“溶岩飴“」という名前だけあって溶岩のように熱く舐めると焼けるように熱い。そのため制限時間は30分と長めの設定になった。



「では、始めますね! よ〜い! スタート!」



そのタイミングで5人は溶岩飴を一気に飲み込み始めた。でも、一瞬でその5人は舐めるのをやめてしまった。


「うわぁ〜! これ! 熱すぎるよ〜!」

「もう舐めるのやめた〜い!」



皆は叫びながら溶岩飴を舐めていた。でも、三郎はこの飴が平気だった。

三郎はもう老人で神経が神経がほとんど活動していないので熱いものを食べても少ししか熱いとしか思わないのだ。そのため、この飴を舐めてもちゃんこ鍋のスープを飲んだ、くらいにしか思わなかったのだ。三郎はそのおかげでまたトップ通過をした。三郎のタイムは15分32秒だった。



「では、最後に食べるお菓子を発表しましょう!」


進行はそう言うと最後に食べるお菓子を発表した。



「最後に食べるお菓子はこのお城で〜す!」



進行によると最初にこのお城を食べ切った人がこの勝負に勝つことができる。それを聞き5人は熱意を持ち、すぐに城を食べ始めた。制限時間は3時間だった。それぞれ皆は食べ始めた。三郎は机に置いてあるクッキーを最初に食べた。



「よし、最初にクッキー食べとけば時間潰しになるかな〜!」



そんなことを思いながら三郎はクッキーを食べていた。そのクッキーを食べ終えるともう30分が過ぎていた。その後三郎は、柱の飴を舐めたりシャンデリアでできているチョコレートを食べたりした。三郎はお菓子を食べていると、もう2時間が過ぎてしまった。残り1時間になったので、ペースアップしチョコレートをたくさん食べるように努力した。



その1時間が終わるともうこの勝負は終わり三郎は一旦クッキーで出来ている椅子で休憩した。でも、誰も城は食べることができなかったので勝負は引き分けとなり5人全員が「勝ち」という判定になった。



「おいおい! これじゃ! 勝負がつかないじゃないか! 誰か勝負をつけろ!」

「そうだそうだ! 何か勝負して1位を決めるんだ〜!」



5人全員「勝ち」という判定にすると観客たちが騒ぎ出した。そのため、新たに新しい勝負をもう一つ作った。

 



「最後のおまけ勝負は! 激辛クッキーガム勝負で〜す!」




クッキーガムは、クッキーの形をしているガムである。そして、このガムはクッキーの形をしていてとても激辛でクッキーの味がする。でも、ガムなので捨てなければいけない。そのような意味が分からないお菓子が最後に食べるものとしてあがった。ちなみに、これはガムなので最後までガムを食べていた人が勝利で最初にガムを捨ててしまった人が負けとなる。




「最後までガムを食べていた人が勝ちですよ! よ〜いどん!」




その合図でこのガムを食べる競争は始まった。普通だったらこのガムは永遠に食べれると思う。でも、このガムは違う。このガムはクッキーガムの上に激辛の味がするのだ。そのため、すぐにこのガムを食べると皆は脱落する。


「う、うわぁ、もうだめだ!」


開始3秒後翼がガムを捨ててしまった。それで翼は失格となり残るメンバーは4名となった。


「私も無理〜!」

「私も無理ですわよ〜!」



この結果、カエデ、サトミが脱落になった。この二人はこの瞬間脱落となった。


「残るは、王様と王子の二人です! どっちが勝つんでしょうか!」

「どっちが勝つんだろう?」

「そうだな、俺は王様が勝つと思うぞ!」

「じゃぁ私は王子で!」


そう会場で話し合っている中王様と三郎は最終決戦を行った。王様、三郎どっちが勝つのか、と思いながら最終決戦が開始された。



「では、最終決戦開始します! よ〜い始め!」



二人はガムを食べ続けた。激辛に耐えながら食べ続けた。王様は激辛が大の得意なのでここまで残っている。そして三郎は神経年齢が150歳なのでほとんど激辛を感じない。その二人にとってはクッキーガムはただのガムを食べているのと同じなのだ。

しかし、勝負はつかなかった。そこで進行係は若返りの湯を二人に浴びせさせて二人を若返らせ神経を若返らせることで激辛を感じやすくすることにした。


「じゃぁ、お湯かけますよ〜!」

「分かった!いいよ〜!」



すると二人の神経は若返り王様は30歳に三郎は45歳になった。若い神経になった三郎にとって激辛は苦痛だった。そのため三郎はそのガムを捨ててしまった。



その瞬間、勝負が決まり王様が優勝となった。




それから王様の表彰式が始まった。進行係は王様にインタビューした。


「王様〜! 今回は優勝は王様ということでこんなものを用意しました〜!」



進行係は王様にアイスの棒で作った王様ゲームを用意した。これを一回引いて王様が出たら王様はなんでもいうことは聞かすことができるらしい。チャンスは1回だ。



「こ、これだ〜!」



王様は棒を引いた。するとそれは見事に王様と書かれた棒だった。そのため、王様はこのようなお願いをした。


「城作り係にお願いする! 今日中にこのお城を元の形に直しておくれ〜!」

「分かりました! 王様! すぐに直します!」


城作り係はすぐにそれを告げると直す準備に取り掛かった。それで王様のお願いタイムは終わった。その後は王様の表彰式だった。



表彰式では、最初に王様に表彰状を渡した。王様はそれを貰うと元の位置に戻った。その後も表彰台にのぼってトロフィーを貰うやらマイクでスピーチやら色々していた。そんな感じで表彰式を終えると王様は皆にお礼を告げた。




「ありがとう! これで今日は終わりだ! では、みなさん帰ってください!」



王様のその発言で皆は一斉に帰りこの王子の誕生日会はお開きとなった。この誕生日会で王子役をしていた王子がピーカ王子ではなく三郎だとはサトミ意外知るよしもなかった。



でも、三郎が今日みたいな大冒険をするのは今日で終わりではなかった。三郎の大冒険はまだまだ続くのであった。






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