異世界ホスト物語!!〜おじいちゃんの俺は転生して王子になる!その後、ホストになるらしい!

@naritagento

第1話 若返りの湯に入って、パーティー潜入!

「やっぱりしんどいずら〜!」

三郎は息子の慎之助と一緒にネギを収穫していた。


「お〜、慎之助! やっぱりしんどいずらよね〜!」

「そうですね、お父さん! 早く終わらせましょう!」


二人は汗をかきながら三十分ほどネギを収穫すると今日の分は終わらせた。


「これで今日は収穫終わりだずら〜!」

「じゃぁ、部屋の中帰りますね!」


二人はクーラーがきいている部屋に向かうとそこのソファで一息ついた。そして、三郎はネギ収穫の前から家にいた慎之助に話しかけ、何をしてるのか聞いた。


「何の漫画読んでるんだ?」

「おじいちゃん! これは転生ものの漫画だよ!」

「転生もの?」

「転生ものっていうのはね……。」

 

慎之助は転生ものについて話すと三郎は、それに興味を示した。本当に何なんだ、なんて思いながら三郎はその漫画を貸してもらいその漫画をじっくり読んだ。


「これ、何にも書いてないぞ〜!」


 

三郎が本を読もうと思った時にはこの本は真っ白の状態だった。それで皆は嘘だろ、なんて顔をしながら三郎をほっておいたが、その十秒後、突然驚くことが起こってしまった。




「うっ! うっ! うわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」



凄い光が本から溢れてきた。その光が溢れている時間は何十秒もありその光が溢れている時間が終わった時には三郎は地球にはいなかった。三郎はいつの間にか全てがお菓子でできている国のメルヘン・サトミという国に来てしまった。その時には三郎の姿は緑色の髪に青い目で高い鼻とかっこいい唇という凄いイケメンなおじいさまになっていた。


「あれ、ここどこずら〜?」



三郎はどこだろう、なんて思いながら地球への帰りの道を探しているとサトミという女性が話しかけてきた。



「あなたは、未来からきた王子様ですか?」

「いや、違いますずら〜!」

「そうですか、絶対そうだと思ったんですけど!」



それを聞き、三郎は不思議に思いまたそのサトミに話しかけた。


「なんでわしが王子だと思ったんずらか?」

「それはですね……。」


サトミは三郎の話を聞くと沢山話し始めた。サトミの話によると今日の午前9時に王子が「未来にちょっと旅行に行ってくる!」と告げて城を去ってしまったらしい。

今日の夜には王子の誕生日パーティーがあるので今日の午後6時までには城に連れて来なければいけないのだ。



それを聞き、三郎はそのパーティーが気になった。

「わしがそのパーティー代わりに出てもいいずらよ?」

「本当ですか? それは助かります!」

「でも、わし! おじいちゃんずら! それはどうするずらか?」

「それなら、大丈夫です!」




それを決めると二人はすぐにお菓子でできた城の方向へ向かった。サトミは城の横にある若返りの湯に案内してくれた。その若返りの湯は溶岩飴でできている露天風呂で中に入ると1分で一歳若返ることができる。三郎は王子と同じ歳になるため50分浸かることにした。



「え〜と、82歳引く32歳で50分か!」



それを考え、三郎はゆっくり50分入ろうと思った。でも、最後の方は気持ちがよく計測するのを忘れていた。そのため三郎は52分入っていた。


「ちょっと長めに入っちゃったけど、まぁいいか?」


そんなことはどうでもいいと思い、サトミを呼んだ。


「サトミさん! 準備できましたよ!行くずらよ!」

「三郎さ〜ん! 服着てください! これじゃぁ裸じゃないですか! すごくエッチですよ!」

「そうか、わしゃもう老いぼれだからそんなことは気にしてないのだが!」

「体は老いぼれじゃないです!」

「分かった! じゃぁ服を着よう!」



三郎は服を着るとすぐにパーティーの準備に移った。その時にはもうパーティーの準備は全て整っており三郎がいけば準備は開始となる状態だった。


「三郎さん! いいですか! あなたが三郎だと絶対に誰にも言ってはいけませんよ!これは私とあなただけの秘密です! いいですね〜!」

「分かったずら! 気をつけるずら!」

「その語尾も禁止です。それですぐにバレちゃいますから!」


それに三郎は分かった、と頷き返事をした。

このミッション難しいな、なんて思いながら三郎はこのパーティーのミッションをクリアすることを頑張った。



「王子の誕生日パーティー! 今から開始します!」



この合図でパーティーは始まった。そして、最初に行うことが進行の人から告げられた。


「最初に行うのは〜! お菓子早食い競争!」


三郎の国ではお菓子はデザート、が当たり前だったがこの国ではお菓子は主食が当たり前だ。そのせいでこの国の住民は皆、入れ歯をしていたり歯がなかったりする。そのおかげでこの国では歯医者が流行っている。皆、歯医者にたくさん行くのでこの国では歯医者は王子たちと同じほどお金を持っているのだ。今日も優秀な歯医者が三つほど呼ばれている。



「お菓子早食い競争参加に挑戦する人はいますか〜?」



進行が早食い競争に参加する人を探していた。その結果、四人が参加者として手を挙げた。


カエデ、ツバサ、タイチ16世、サトミの四人だ。カエデは王様に気に入られている執事で翼はその執事と付き合っている料理長、タイチ16世は王様でサトミは女王様だ。この四人が参加しゲームを行うことになっていた。


「でもさ〜? ピーカ王子もやれば? 誕生日なんだしさ!」


皆が、王子もやる様に告げていた。何しろこれは王子の得意種目だ。それなのに、王子が出ないというのが皆が見ていて面白くないというので三郎も出ることにした。


「でも、このお菓子たちどうやって食べよう?」


三郎は見た目の年齢は30歳になったとしても歯の神経が82歳なので甘いものなど大量に食べれない。そこで、三郎はクッキーだけを食べて勝つことにした。



「では、5人揃いましたね! よ〜いどん!」


進行のその合図で皆はお菓子を食べ始めた。三郎もクッキーだけを狙い高得点を狙った。なぜか、この城ではクッキーが食べれない人が多くクッキーが高得点にされている。それもあり、三郎は高得点を取ることができた。



「では、結果発表に移ります! 結果はこの様に出ました!」


進行は結果を電光掲示板に表示した。その結果にはこの様に結果が書いてあった。



お菓子早食い競争! 結果発表!


カエデ          30ポイント


ツバサ          50ポイント


タイチ16世       120ポイント


サトミ          80ポイント


ピーカ王子        630ポイント

(三郎)




その圧倒なスコアで三郎は勝利した。そのため、次のゲームも簡単だと思っていた。でも、そこには困難が待ち受けていたのであった。











  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る