今晩は。ここ還子さんのお店なのね。初めまして。
渋くっていいお店じゃない？
もうダメよって？　そんなことないわよ。
今の若い子達には憧れの昭和、ですものね。
あ、焼うどん一つ頂戴。　これお通し？　なかなかいいお味じゃない。
還子さん、お料理上手ね。またまたご謙遜を。この一口のお味で上手なのは分かるわよ。

ぅん・なになに、常連さん達、そんなに死んじゃったの。そりゃ寂しいわねぇ。
高齢化時代とはいっても、やっぱり寿命には勝てないわよね。
えっ、私？　そうそう初めましてだったものね、７６よ。
もうすぐ私も古希子と呼ばれるわ、うふふだね。

そういえばこのお店、あのすごく流行った歌の文句じゃないけど、絵も花も歌もなくって殺風景ねえ。
さっき隣に座ってた人に、もしも嫌いじゃなかったら、バーボン一杯おごってやろうと思ったんだけど、な～に自首？　そうか自首かぁ。
なら一言いってあげたかったな。でも洒落たり飾った言葉も余計だしねえ。
何があったのか分からないけど、心がささくれてやさぐれてしまった人だったのねえ、きっと。

いつまで喋ってるんだコラッ！！　　嗚呼・・あ、申し訳ありません。
真留女お姉さま、ついお婆さんが調子に乗ってしまいました。
近況ノートの「IPPONグランプリ」「昭和歌謡」の文字につられてしまいまして、そのぉ、誠に申し訳ございません。余りにも引き込まれ過ぎてしまいました。
どうぞお許しくださいませ。平に平にm(__)m