第12話 少年騎士アル


 奈落の魔域に突入した冒険者達は城塞からやってきた蛮族の小隊を駆逐し、軽い休息をとる。


メリナ:HPMP回復したので、戦闘が行われている陣地へ向かいます。

GM:ほいほい、君達が陣地に向かうと、木の柵で守られた陣地は今まさに正面のゲートが破壊され、陣地内にいるフルプレートの騎士達が応戦しているが押されているね。

その騎士の中に村人から聞いたアル少年によく似た金髪の少年騎士が指揮してるのがわかる。


アルテ:何で騎士の姿に?

メリナ:ともかく加勢しましょう。「我が名はメリナ、盾神イーヴの信徒にして戦士なり! 助太刀いたす!」と言って突っ込みます。

ライデン:俺達も行くか。

ルーナ:ところで敵の数は?

GM:フーグルが4、弓矢を持ったフッドが3。

プロスティ:ちょっと数が大いな。騎士達はフェロー?


 ※フェロー=味方NPCと思ってください。


GM:処理がめんどくさくなるから、騎士達は別の蛮族と戦ってることにする。

プロスティ:へーい。


GM:それでは、先制判定して。あ、宣言ある人はどうぞ。

メリナ:うーん、誰を庇おうかな? ライデンさんもアルテも当たるとヤバいしなあ。

ライデン:俺は最悪反転でなかったこと出きるからアルテさんで。

メリナ:じゃあアルテを庇います。

アルテ:先制判定の達成値は16です。


GM:グランスランナーのスカウトがいるとやっぱ強いな。取りあえず、弓矢を持ったフッドは初見なので魔物判定して。

ルーナ:達成値11です。


GM:ギリギリ弱点わかっただね。アローフッド、弱点は魔法ダメージ+2。今回は前列にフーグル、後列にアローフッドがいるぞ。では、そちらからどうぞ。


ルーナ:弱点のあるアローフッドにスパーク。クリティカルして14点。

GM:一気に全滅したよ。隊列作った意味ないじゃん。

ライデン:補助動作でキャッツアイとマッスルベアー発動、三連張り手をフーグルAに11、12、12で全部命中。ダメージが12、11、12点。


GM:オーバーキルだよ。

ライデン:「ごっつぁんでゴワス!」


プロスティ:補助動作でキャッツアイとマッスルベアー発動、全力攻撃でフーグルBに攻撃。達成値13、ダメージ21点、生きてますか?

GM:ルルブでモンスターデータ確認してるからわかるだろ、死んでるわっ!


アルテ:生き残りのフーグルCに必殺攻撃! 達成値11で、回ったけど6点。

GM:生きてる。


メリナ:では補助動作で盾を捨てて、ヘビーメイス両手持ちします。達成値14、ダメージは10点です。

GM:ぎり生き残った。1ターン全滅は免れたぞ。プロスティとアルテに攻撃、目標値は10。

プロスティ:全力攻撃で回避ペナルティがー2なので………あ、同値回避。


GM:ウッソだろ!?

プロスティ:前回の成長で敏捷あがってボーナス増えたから、出目7、ファイター2、敏捷B3で14、全力攻撃のペナルティ引いて10で同値なので回避優先です。


GM:マジかー………

アルテ:必殺攻撃で回避ー2だけど、達成値12で回避です。


GM:当たらないなあー………はい、第二ラウンド。

アルテ:はいはいはーい! 攻撃しまーす。必殺攻撃で達成値13、ダメージ3点は鱗で止まった?


GM:止まったね。

アルテ:残念。

メリナ:では私がフーグルCに達成値11と言って攻撃、ダメージは14点。


GM:Cも死んだ。

ライデン:張り手三発をフーグルDに、自動失敗、11が二回、ダメージは10点と8点。


GM:ちょうど0で死んだよ。敵は全滅したので戦利品判定しようか。


 一同は戦利品判定をして粗末な武器(10G)×3、土色の鱗(30G)×3、瑠璃色の鱗(90G)手に入れ、薬草でMPを回復していく。


GM:騎士達も戦闘を終えると、金髪の少年騎士が

「冒険者さんですか? 助けにきてくれたんですね!」

と言って兜を脱いで挨拶してくる。

メリナ:騎士達とアルの姿について質問したいです。


GM:それに関してはこの奈落の魔域の力であると教えてくれるね。

ライデン:どゆこと?


GM:アルが言うには、蛮族を追いかけて奈落の魔域に飛び込んだのはいいけど、数が多くて手数と力がほしいと思ったら、騎士達が現れて力を貸してくれたと言う。

それでも蛮族の方が強くてこの陣地に追い詰められてたようだ。

アルはボスは城郭にいると教えてくれる。


アルテ:アル君はどうするのかな?


GM:僕も手伝いますと言って生き残った騎士達も剣を掲げてアルに付き従ってる。

メリナ:その勇気を称えて「共に蛮族を駆逐し、奈落を破壊するぞ」と一緒に城に向かいます。


GM:うい、君達はアルを連れて城へ向かう。

城内は装飾品もなにもないがらんとした場所で、特に罠も巡回している蛮族もいない。

プロスティ:ならさっさとボスがいる城郭に向かうか。

アルテ:お宝とかあったらよかったのに。


GM:殺風景な城内を進んでいくと中庭に出る。正面はボスがいると思われる城郭に続く回廊で、左手には武器庫と思われる倉庫が見える。


ルーナ:武器庫に行きます。

ライデン:相談もなしに即答したよ、この人。行くけど。


GM:扉は鍵がかかっているね。スカウトツールがないと開けられない。鍵開けるなら判定して。

アルテ:はい! 達成値10です!

GM:なら鍵は開いた。武器庫は魔動機文明時代のハンガーのようで、壁にはロボットが四機安置されている。ロボットのそばには謎のスイッチがあるね。

アルテ:アルテは好奇心旺盛なのでボタンを押そうとします。誰か止めてください。

ライデン、プロスティ、ルーナ:全力で止めます!!


GM:アルテを止めると、ボタンの近くには魔動機文明時代の文字が書かれていることに気づくね。

ルーナ:あ、私読めます。


GM:起動スイッチ、1:蛮族、2:侵入者と書かれてる。

ルーナ:セーフっ! ガチめにアルテを説教します。

アルテ:正座して怒られてます。しょぼーん

ライデン:マスター、この部屋にあるのはそれだけ?


GM:他になにかないか調べるなら探索判定、室内なのでスカウトのみね。

ライデン:ルーナに「まあまあ、彼女も反省してるし」と言って仲裁に入って、アルテに探索をお願いします。

ルーナ:「仕方ないわね」と言って説教やめますが、ボタンを押せないようにガードします。

アルテ:これ幸いとルーナから逃げて探索します。達成値13です。


GM:うい、そうするとアルテはジェイザルというマギテックのライフルと弾丸、それから5点の魔晶石を3個見つける。


プロスティ:大当たりじゃん!

メリナ:銃は嬉しいけど、誰も装備できませんね………

ライデン:店売りだな。

ルーナ:魔晶石は私とメリナでわけあいかな?

メリナ:え、いいんですか? 他の人は?


ライデン:エンハンサーはMP3使うから5点は微妙。

プロスティ:魔法使う可能性の高い二人が持ってるといいと思う。


GM:武器庫で見つかるのはこれくらいだね。

メリナ:では城郭に向かいます。


GM:城郭に向かうには回廊を通り抜けないと行けないんだけど、かなりの数の蛮族が徘徊している。


メリナ:何体いますか?

GM:詳しく調べるなら隠密判定がいるね。

アルテ:はーい、行ってきます。達成値12!


GM:アルテは蛮族に気づかれることなく偵察ができた。ボルグが2、ゴブリンが6。

ルーナ:多いね。剣の欠片が入ってそうなのはいた?


GM:いません。

ライデン:欠片持ちがいないということは、ボスではないのか………数がきついな。

プロスティ:戦えなくはないけど、ボス戦もあるとなると。


GM:そうやって話し合ってると、アルが「僕達が引き受けます」と言ってくるよ。

メリナ:うーん、子供に任せるのはちょっと………

アルテ:あっ! さっきのロボット使えばいいんじゃない? 蛮族のボタン押せば戦ってくれそう。

ルーナ:それだ!


 一行は回廊にいる蛮族にアル達騎士団と武器庫にいたロボットを起動させて戦わせ、その間にボスがいる城郭へとむかった。


続く


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