第4話  信用

私は白の国の兵隊総勢18人を片付けた

ルカ(まさかホントに勝てると思わなかった。よかった、みんなを守れて)


※コレカラドウスルツモリダ

ルカ「どうするって?考えてないですよ。敵国に私の情報がある以上ろくに動けないですし。そっちこそどうする気だったんですか?」

※サア?

ルカ「考えてないじゃないですか。でもこの能力なら兵隊ぐらいにはなれそうですけど、というかもう前線に出る年齢ですし」

※オマエアンナニノウリョクヲツカッタノニツカレテナイノカ?

ルカ「疲れる?体力は多い方だと思いますけど。能力は基本無制限で使えるものじゃないんですか?」

※フツウハツカレルモノダ。ホンライハイチニチニ、ニカイツカエルカツカエナイカダ、ダカラアイツハオマエノコウゲキニタイオウデキナカッタ。オマエ、ナンサイダ?

ルカ「17歳ですけど…」

※ナルホド。

※(コイツ、トンデモナイサイノウダ。ジュウナナサイデアレダケノノウリョクヲツカッテモ、コキュウガミダレテイナイ。シカモ、キオクリョクガイイ。アイツラノウゴキヲスベテヨミキッテイタ。ハハッ コイツハナカナカニツカエソウダ)

ルカ「というかここはいったい?」

※(セイシンセカイトデモイッテオコウ)セイシンセカイダ

ルカ(精神世界、想像とは違って真っ暗なのね。それにしても、心を読めるなんて便利で使いやすそうね)

※ドクシンジュツヲ、ツカイタイノカ?

ルカ「使いたいですけど、まずそのカタコト日本語辞めてください。頭に響きます」

※お前、、まぁいい。読心術は人の仕草や表情からその人の考えていることや意識していることを読み取るテクニックだ。読み取るコツは2つ。1つはその人の癖を見つけること。人の癖は直そうと思ってもなかなか直せないものだからな、見つけられたら動き方がわかりやすくなる。もう1つは動きだ。目、口、手、足、声などの動き。

例えば瞬きが異様に多かったり、汗をかいていたり、そういう些細な変化を見破るのが大事だ。

ルカ(口で言うのは簡単なんだけどな)

※コツは教えた じゃあな

ルカ「えっ。ちょっ、ちょっt


ルカ「追い出されちゃった。心の中で考え事をしないって大変だな」

ルカ(それにしても、クロノス。あいつはあまり信用できないな。あそこまで協力的だと逆に怖い、注意しないと)

「そこ誰かいるのか!」

私の右斜め後ろ距離は…大体40mぐらいか 敵か? ここは様子をみよう

私の方へ駆け寄ってくる

30m…15m…と距離が縮まる

「敵国の二等級部隊はいった…い」

「全滅している!?君がやったのか?」

ルカ(どうしよう、ここは誤魔化すべきか?そしたらみんなと一緒に居られる。

ただ敵国に情報がある以上確実に追われるだろうし、行く当ても無いし…

ただ孤児院のみんなが幸せに暮らすには、この戦争を終わらせないと。

それにあの昔話が本当なのか、気になる。

今はちょうど国軍に入るチャンス、ここは正直に)

ルカ「そうです。私がやりました」

「そ、そうか。」

(凄い、この数を1人で…能力が強いのか?兵隊の勉強は12歳で終わる国のカリキュラムがあるが、あくまで訓練のみで実戦はやらないはず…)


ルカ「突然ですが、私から1つ提案があります」


          腕時計は10時2分を指している




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