第2話 奇襲

ルカ「ふぅ。慣れないわねこの能力は」

私は能力を使い9時30分に戻ってきた

白の国の兵隊たちはもうすぐに来る

ルカ(裏口を使ったら背後から攻撃できるかも?)


私は裏口のドアを開け一歩踏み出し

 「カチッ」

え?

 「ドォォォン‼」


 能力発動:時間操作

ルカ「時間逆向!」


ルカ「噓でしょ…」

地雷があったなんて思わなかった。

まずい裏口は潰された、もう外に出る方法はない。

どうしようこのままジッとしてたら絶対に突入してくる。

ルカ「今度は武器をもって行こう」


私はドアの死角に立ちアサルトライフルを構える

ルカ(相手はショットガンが3人、サブマシンガンが2人、ハンドガンが2人

   まずショットガン持ちを殺さないと。)

ドアから私のいるところまでは一本道の廊下、大体4mしかも直線。

ショットガンで撃たれたらひとたまりもない。


ルカ(来る!)

 「バゴッ」

兵隊A「静かだな、寝てるのか?」

兵隊D「というかなんで二等級部隊の俺たちがガキの誘拐なんて」

隊長「国王直々の命令だ何か裏があるんだろう、例えば国を転覆できるくらいの能力  を持ってたり…」

ルカ(誘拐⁈うちの孤児院にそんな能力の子いないはず…)

兵隊D「はぁ~。早く帰って酒で

ルカ(仕掛けるなら今!!)

 「ドドドドド」

兵隊A「なに!いったいどこか

 「ドドドドド」

兵隊A「ぐぁぁぁ…」

 ドサッ

隊長「正面に警戒。孤児院を包囲しろ」

ルカ(まだ沢山いるの⁈5人でも割ときついのに)

隊長(人影?壁裏にいるな、しかもこちら側からは死角になっている)

ルカ(部屋が暗いから敵を視認できない。さっきは声で分かったけど1人撃ち漏らしてる)

隊長「正面に一斉射撃!!」

 「ババババババ」

ルカ(危なかった、ん? 足音?)

「うるさいよぉ~」

隊長(男児の声。誘拐する子供ではない)

ルカ「こっち来ちゃ駄目!!」

隊長「そこか!!」

 「ババババ」

ルカ「う、、あ、」

 ドサッ


 能力発動:時間操作

ルカ「時間…逆向」


そこから私は時間逆向を繰り返した。

最初から667回も繰り返している。

ルカ「だんだん分かってきた。相手の人数、配置、戦法、色々と」


ルカ「そろそろ行けそうかな」

私は孤児院を見下ろしている

夜風が冷たい 月が綺麗だ 

私は精神を集中させる

ルカ「すぅ~ふぅ~」

深呼吸を終え腕時計は9時30分を指しているのを確認し

私は最初の標的に向かう

兵隊G「生体反応?うし

 「ドォォォン」

兵隊F「き、奇襲奇襲!!」


   腕時計は9時32分を指している

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