自動筆記「無題」
なんとか何も望まずに、ここまで生きてきたというのに。
冬の土を踏んで汚れた貴方の足、
その裏にへばりついた私は、
もはや生き死にの問題ではなく、
この心臓も脳も血液も全て、
生以上の悦びと、
死以上の多幸感を生み、
いつか貴方が、現存する全ての水源で、
何をどうしようとも消えない灯火となり、
それでも美しく、
厄介なことこの上ないと嘆くことだけを。
◆
えーと解説。
まずご説明しなければならないのが、僕の「自動筆記」についてです。
ちょっとデカいことを言いますが、よく小説や音楽を作る際、『降りてくる』っていうじゃないですか(米津玄師は否定しましたが)。
で、僕の場合も違って、どう違うかというと、『聞こえてくる』んです。
小説が特に多いんですが、一人称でも三人称でも、語り部の声がして、何かしら言うんです。だから、まずはそれを書き留めます。僕自身は何も考えません。だから「自動筆記」なんです。
そうしてそこから小説になるものもあれば、詩になるものもあり、上に書いたものは電車の中で聞こえてきてスマホに打ち込んだ記憶があり、しかし作品には発展しませんでした。
よって、こういった「断片」こそが、この『脳内倉庫』にはぴったりだな、と考えます。
本文は一見意味不明ですが、深読みしたり邪推したり妄想してやってください。
お目汚し、失礼いたしました。
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