硲ノ箱ハ生ルー4
「 雨が降ったら
すぐに家に入るんだよ 」
「 ・・・うん・・・ 」
雨の日に見つけた人の子。
しっかりと
手を握り返してくるようになった。
会話も出来るようになり、
声もよく聞こえる。
----------------------------------
寺への帰路にあった。
今は
その子。
晴れた日は
その子の手を引いて
散歩に出かけた。
随分、元気になってきた。
今日は森が見える辺りまで
足を延ばした。
森を見ても
怯えなくなっていた。
クワガタを見かけて
夢中になる
笑顔だった。
次は虫籠と網を持って
遊びに行こうと思う。
暖かな想いで
いっぱいだった。
----------------------------------
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます