67話 古 代 魔 法 を 手に入れた


邪神の眷属を倒した後、少しばかりの休憩から覚めた僕は邪神の眷属がいた場所の探索をしているのであった。


そして...


「あった、台座のある扉!」


そう3つ目の台座部屋である。


僕は扉を開けて、台座の前に進む。


「これで3回目の強化だ。」


オリジンキーを台座の鍵穴にぶっ刺す、そうすると光がオリジンキーに流れ込む。


流れ込んだ光が消え、オリジンキーを台座から引き抜く。


ウィンドウが現れ、今回の強化内容を表示してくれた。


『超高速魔力変換炉』と『古代魔法大全』


これだけではまだ理解できないため、超高速魔力変換炉についてタップしてみるとさらに詳しく表示される。


■超高速魔力変換炉とは、大気中のマナを自身に使える魔力として、超高速で変換することができるコアです。魔力変換は、最大魔力まで溜めると自動的に変換をストップします。


えっ...めちゃくちゃすごい機能では?


だって、ほぼ魔力無限状態ってことだよね?


そして、この魔力変換炉を最大限に活かせそうな古代魔法。


これについても詳しく見てみることにした。


すると...


■古代魔法とは、太古の魔法であり、それらすべては災害級の魔法、またはあり得ないほどの綿密な魔力操作が必要とされる魔法です。現在、オリジンキーには古代魔法の一覧がインストールされています。それを実行するには、その魔法名を思考するか、発声または詠唱で発動させることが可能です。


まってまって、これって、途轍もなくすごい歴史的発見なんじゃないかな。


古代魔法って何かの本で見たことがあるけど、古代魔法のほとんどは文献や遺跡が失われて行使が不可能になってしまっているんじゃなかったかな。


うん、いったん落ち着こう。


今の僕はオリジンキーによって、古代魔法を発動可能になった。


いや、やばすぎる。


もしかしなくても、邪神に勝ててしまうんじゃないか?


そう思わせるほど、僕がインストールしてまった今回の強化内容はすごい。


僕は少し小躍りしながら、台座を後にした。


「まさか、歴史的発見と古代魔法使いになってしまうとは思いもしなかったなぁ。」


「古代魔法があれば、次の4つ目の研究室への道のりも楽なるだろうな。」


「俄然やる気出てきた、邪神絶対ぶっ飛ばす!」


やる気満々そうな少女が研究室を出て、森を抜け、4つ目の研究室を目指していく。


じろりと、単眼の魔物が少女を見ていることも知らずに。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る