65話 絶対敵が出てくるような暗い森なのに何も出てこなかった件について


暗すぎる森の中をオリジンキーが指し示す方角へと向かう。


数分は歩いているがキモイモンスターとは出会っていない。


こんな暗い森で敵が出てこない。


考えられる理由は、そもそも敵がいない。


守護者的な奴がいる。


トラップまみれなどが挙げられる。


僕は敵なんて出てこないほうがいいけどね。


そうして、数十分が経つ。





おそらく研究室の入り口らしき場所を見つけた。


しかし、そこには一番当たってほしくない予想がそこにはいた。


入口の目の前、空を飛ぶ不定形の翼をもった蛇。


「ただでは通してはくれなさそうだね。」


僕の手持ちでアイツをどうにかできるものは...



閃光弾!


某狩猟ゲームで飛んでいる奴にとりあえず、投げとけと言われていた。


今こそ、その教えを実践すべき時だろう。


オリジンキーから打ち出される閃光。


それは爆音を伴って、飛ぶ蛇に飛んでいく。


眩い光量を浴びて、飛ぶ蛇が地面に墜落した。


その結果は、某狩猟ゲーム同じ結果となった。


「これで攻撃のチャンスができた。一気に攻撃を叩き込んでやるとしようか。」


オリジンキーで蛇を切り刻んでいく。


その皮は岩のような硬さだったが、オリジンキーはそれを切り裂いてしまった。


同時に切り口を光が焼いていた。


蛇は呻き声を挙げながら、尻尾で僕を掴もうとしてきた。


「どこにいるかもわからないのに、捕まるわけないだろ。」


僕は頭部に兜割の要領でオリジンキーを振り下ろした。


キリキリっと金属音のような抵抗がしたのち、頭部はひび割れていく。


そして、ぐしゃぁっと何かがつぶれてぶちまけられる液体。


「うっぅわ...えぐ...」


僕は僕がしてしまったことを後悔した。


倒せたのはいい、作戦がうまくいったのもいい。


でも、この惨状はちょっと...無理だ。






少女は木の根元で盛大にかましましたとさ。


ちゃんちゃん。


あ~これはちょっと、また時間がかかりそうだね?

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