61話 少しばかりの希望の光、たとえ小さくてもそれは大きな一歩。


「っはぁ...ようやくたどり着いたよ。一つ目の研究室。」


膝に手をつきながら、少女は言う。


「よし、入ってみるか。」


入り口は開いていて、何をするでもなく入れた。


中はかなりの時間が経っているようで植物が若干生い茂っていた。


最初の研究室のように何かないかと調べていくと。


一つだけ機械的なものがまだ生きていた。


それを起動してみると。


どうやらメモ書きのようなものが残っていた。


内容を見ていくと、邪神を倒してくれということが書かれていた。


君に言われなくても、僕は倒しに行くだろうね。


だって、こんなところにいたくないし。


そして、研究室の奥には台座のようなものがあり、そこにはオリジンキーを差せる場所があった。


とりあえず、ぶっ刺してみた。


機械的な音がなり、光を帯びるオリジンキー。


何かを吸収して、オリジンキーが輝く。


数秒後、光は失われ強化は終わったと伝えてくる。


僕はオリジンキーを引き抜き何が変わったのか見てみようとすると。


オリジンキーから、薄いボードのようなものが現れる。


どうやら、エネルギーシールドとメインシステムが追加されたようだった。


エネルギーシールドは大気中の魔素を使用する盾らしい。


これがあれば、大体の敵の攻撃は耐えられるとも書いてある(邪神を除く)


メインシステムのほうは、どうやらこのボードのようなものらしい。


僕の補助的なことをしてくれるんだと思う。


それ加えてオリジンキーの性能も少し強化されたようだった。


さっきよりも体が軽い。


どうやら僕のこの体はオリジンキーが強化されると同様に強くなるみたいだ。


「よし、これで次の研究室への道が若干楽になる。」


内心ガッツポーズをして、この研究室を後にする。


次なる、研究室に向けてアニマは歩を進めていくのであった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る