記録 第二研究室


遠き彼方、その先から。


奴は飛来した。


黒く燃え上がる悪意の化身。


それは瞬く間に、我々の文明を滅ぼした。


文明と言えるものは、地上から消え去った。


地下に避難していた者たちも、やがて彼女の眷属によって殺されるだろう。


ああ、きっとそれには私も含まれる。


恐ろしい、いつ殺されるのかと震えながら、この記録を取っている。


だから、この記録を見るものに我々の全てを託す。


どうか、我々の文明をいた場所を。


あの、忌々しき邪神から取り戻してくれ。


記録 第二研究室 名もなき研究員


その記録の先には、なにかの鍵を差すための台座がある。


台座にはこう書かれている。


「エネルギーシールド機能」


果たして、この記録見る者は現れるのだろうか。

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