59話 希望は見えそうで見えない、いまはまだ黒の世界。


ふぁ~


っと、ベッドから起きてみたけど、景色は昨日と変わらない研究室で目を覚ます。


「う~ん。ここから出るには、やっぱり何かするしかないな。」


「それこそ、この研究室にいた人に何があったのか聞くとか。」


「もうちょっとだけ、探したら何かあるかな。」


僕は、周りをもう一度よく調べてみることにした。


すると、一つだけだが動くコンピューターのようなものがあった。


パスワードはオリジンキーが自動で打ってくれた。


コンピューターのデータは一部が破損していたが、重要な情報はあった。


オリジンキーはどうやら、この世界を救う最後の希望だそうだ。


そして、オリジンキーは不完全な状態らしい。


この研究室から、五角形にここと同じような研究室があり、そこにオリジンキーを強化するデータがあるらしい。


それを完全に集め、オリジンキーを完成させて、我々がいた証明をしてほしいとのことだった。


う~ん、なかなか大変な話になってきたなぁ。


まぁ、目標が定まったからいいけど、たぶんこの人たちは何かに消されてしまったのだろう。


たぶん、外にいる黒い奴らだと思うけど。


それでも、オリジンキーを作れるだけの技術があるのにこの人たちは消えてしまった。


きっと、あの黒い奴らよりも強い奴がいるとみていいだろうな。


そうじゃなきゃ、彼らは消えてないと思う。


よし、それじゃまずは、東の研究室から行ってみようかな。


恐らく、あのきもい奴らと戦わなきゃいけないだろうな。


ああ、嫌だなぁ。


気を重くしながら、外に出る。


やっぱり、外に出ても真っ黒な景色は変わらない。


どこを見ても、正気を失うような有様だった。


「ここで頑張らなきゃ、オリジンキーを託してくれた人に申し訳が立たない。」


自分を奮い立たせて、東の研究室を目指していく。


東をみれば、不定形のスライムが右往左往しているのだった。


「いくよ!オリジンキー!」


僕は不定形のスライムに突撃していくのだった。

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